疲れた体に、ワインを少々
3月18日(火)
愚鈍な私のために、多忙な友人たちが時間を割いて食事会を開いてくれた。今日もまた、ありがたい一夜である。
お店のチョイスもすばらしく、時間を忘れるほど楽しかった。その気遣いに、どうお礼を言っていいか、わからない。
いつも思うのは、自分の未熟さや稚拙さや性急さや独善さに対して、自分を支えてくれる友人たちの、大人ぶり、である。
自分自身がわきまえていないことに気づかないまま、今まで、その大人ぶりに甘えてしまっていたんだろうなあ、と、後になって気づき、反省することがしばしばである。
いつまでも独善的なノスタルジーに酔っていてはいけない。
私自身が、大人にならなければいけないのだ。
…ん?これもまた、独善的なノスタルジーか?
疲れた体に、ワインを少々。
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コメント
卒業祝賀会で「贈る言葉」の代役を急に振られた。
カーリングの用語で「Aプラン、Bプラン」というのがあって、最初はAプランを目指すけれど、石の滑り方が思ったように行かないと、途中で次善策のBプランに変更して軌道修正する。
あいさつも、自分の順番とかそれまでの話の流れで、最初からボケていいのか(Aプラン)、それとも校長先生の朝礼みたいなイイ話でまとめるか(Bプラン)、役割が変わってくるので、なかなか難しい。
うーむ。
「あいさつ力」向上の必要性を痛感したので、2次会で居合わせた「あいさつマスター」の先生に聞いた。
「やっぱり、あいさつは場数(ばかず)ですよ」
なるほど。カーリングだって経験が重要なんだから、あいさつ力も場数を踏んで経験を積まなくちゃね...って、
もっとあいさつの仕事をこちらに回したいだけじゃないか。
2次会では例年通り、学生がこちらの知らない曲をカラオケで歌って盛り上がっている。しかも流行の歌手は毎年変わるから、せっかく前の年に聞いた歌を覚えても、アルキメデスの亀のように追いつかない。
今年、一番盛り上がっていたのは「サカナクション」だった。
確か、正月に実家で会った中学生の甥っ子も「サカナクションが好きだ」って言っていたな。
子供の間にまで流行っているのか。
そう思って家に戻ると、「ミュージック」という曲がラジオで流れた。
なんだ。
昔のYMO(ワイエムオー)の歌みたいじゃねえか。
そんな今年の卒業式。
疲れた体に、音楽を少々。
http://youtu.be/ZD4QeVlqHNMo
投稿: こぶぎ | 2014年3月19日 (水) 10時10分
サカナクション、知りませんでした。はじめて聞きました。
「疲れた体に、○○を少々」は、むかしFM東京で放送していた「ブラバス サウンドトリップ 渡辺貞夫 マイディアライフ」のオープニングの、小林克也のナレーションをイメージしました。…といっても、わけがわかりませんね。
高校のころ、毎週あの番組を聴いていて、「あんなナレーション原稿を書いてみたい」と柄にもなく思ったものでした。コピーライターに憧れていたんでしょうな。
そっちは、一足早い卒業式ですね。こっちは来週です。こぶぎさんの贈る言葉、聞きたかったなあ。
投稿: onigawaragonzou | 2014年3月19日 (水) 21時44分
急にあいさつをこちらに振られても。
ネタどうしようか?
漢文の先生みたいに故事成語なんかで決めると格好いいなあ。
急に指名されて、何も準備していませんが、
僕からみなさんに贈る言葉はただ一つ。
「三十六計逃げるにしかず」
本日はご卒業おめでとうございました。
(逃げるように降壇)
んー。試しに隣に座っている卒業生に言ってみたら、「三十六計~」の意味を知らないので、全然ウケないぞ。Aプランなのに。
やはり、よく知られたことわざでないと。
えー、「なせばなる、なさねばならぬ、何事も」などと言いますが。
って、下の句なんだっけ?
「なさけは 人の ためになりけり」?
語呂はいいんだけど、なんか違うな。
こうなれば、いつもの林竹二ネタだ。
「これから新しい生活を迎えて、いろいろ変わることも多いと思いますが、変わることに勇気と自信を持って下さい。それが学んだ証ですから。」でオチるかなあ?
http://homepage1.nifty.com/kamegaya/ganbare.htm
投稿: ネタ繰りこぶぎ | 2014年3月20日 (木) 15時26分
脚本家の三谷幸喜の仕事部屋には、
「How would Wilder have it(ワイルダーならどうする?)」
と書かれた額があるそうです。
三谷幸喜は、映画監督のビリー・ワイルダーを尊敬していて、脚本にいきづまったとき、ビリー・ワイルダーなら、こんなとき、どんなふうに考えるだろう、と思うのだそうです。
実はこれには元ネタがあって、ビリー・ワイルダーの書斎には、
「How would Lubitsch have it(ルビッチならどうする?)」
と、ビリー・ワイルダー監督が尊敬しているルビッチ監督の名前が書かれた額が飾られているのです。
こんな私にも、尊敬する師や人生の先輩がいます。困ったことがあったときは、
「○○ならどうする?」
と、その人ならどう考えるのか、と自問自答したりしています。
みなさんにも、「○○ならどうする?」と思えるような人が、これから先、きっとあらわれるでしょう。
私はこれからの仕事を、
「自分の教え子だったら、今の自分の仕事をどう見てくれるだろうか?」
と自問自答しながら続けていくつもりです。だからこれからは、ここにいるみなさんが、私にとっての基準になっていくのです。
そして、できればこの先、みなさんにとって、「鬼瓦ならどうする?」と思ってもらえる人間になれるように、「恥じない生き方」していきたいと思います。
…これが、今年度の「追いコン」で私がした挨拶。
恥ずかしいので、コメント欄にひっそりと。
投稿: onigawaragonzou | 2014年3月21日 (金) 00時51分