バルブはなぜゆるんだのか
4月12日(土)
新しい職場に移って、落ち着くヒマがない。
4月1日から、会議、打ち合わせ、歓迎会、書類作りなどに追われ、その合間に、仕事部屋に届いたコンテナ2台分(約200箱)の本を、段ボールから取り出して仕事部屋の本棚にならべる。
前の職場では、授業が始まったんだよなあ。
前の仕事とは、全く異なる仕事なので、勝手がわからず、頭を切り換えるのに一苦労である。
私生活でも、トラブル続きである。
まず、自転車の後輪がパンクした。これは前に書いた。
次に、買ったばかりのオーブンレンジにもトラブルが発生した。
冷凍したご飯を何度温めても、凍ったままである。
つまり、まったく「あたたまらない」のである。
いくらなんでもこれはおかしい、と思い、メーカーに電話して、見に来てもらうと、
「初期不良です」
という。
一流メーカーの新品なのに、こんなことってあるのか?
オーブンレンジを買った家電量販店で、商品を交換してもらった。
そして昨日の夜。
お風呂の「お湯張り」をしていると、玄関のチャイムが鳴った。
こんな夜に、誰だろう?と思ってインターホンをとると、
「お宅の、オモテのガス器具の置いてあるところから、水がジャージャー流れてますよ」
という。
なんのこっちゃ?と不審に思い、おそるおそる部屋のドアを開けると、そこにサラリーマン風の男の人が立っていた。
「ほら、水が流れているでしょう」
マンションの私の部屋の扉の横には、ガス器具が置いてあるブースがあるのだが、そこから、まるで川の流れのように、水がジャージャーと、共用スペースの廊下部分に流れ出しているのである。
「うわっ」
思わずびっくりすると、その男性が言った。
「とりあえず、お湯を出すのを止めた方がいいと思いますよ」
「ありがとうございます」
どうやら、お風呂の「お湯張り」が原因らしい。
慌てて、お湯張りをするのをやめた。
そして今日。
ガス屋さんに来てもらって、オモテのガス器具を見てもらった。
「お湯張りのときに、このパイプに水が循環する仕組みになっているんですが、どうやらこのパイプのバルブがゆるんでいて、そこから水が漏れていたようです。でも不思議ですねえ」
「何がです?」
「ふつう、このバルブがゆるむことはありません」
「そうなんですか」
「ええ。少なくとも手でゆるめることはできません。特殊な器具を使わないと」
「どういうことでしょう?」私は質問した。「まだ引っ越して間もないんですが、ということは、引っ越した当初から、このパイプのバルブはゆるんでいたってことでしょうか?」
「その可能性はありますね」
「でも、水が漏れて流れていることがわかったのは、昨日なんですよ」
「そうですよねえ。あるいは、たまたま昨日になって気づいたのであって、お引っ越しされた最初からずっと水漏れがしていたのかも知れません」
なるほど、いますんでいるこの部屋は、しばらく空いていたのだから、私が引っ越してくる以前に、何らかの事情でバルブがゆるんでそのままになっていた可能性は考えられるだろう。
しかしおかしい。もしそうだとすると、毎朝、水が流れた跡が残っていたとしても不思議ではない。しかし、いままでそんなことはなかったのである。
やはり、昨日になって、水が漏れ出したのだ。
では、なぜ、ゆるむはずのない、バルブがゆるんだのだろう?
結局、問題はそこに戻ってしまった。
謎を抱えたまま、これから1週間ほど出張に出かけます。
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