結局、オサレな美容室
4月11日(金)
仕事帰りの午後7時、昨日見つけた、自宅近くの散髪屋さんに行くと、すでに「closed」の看板が。
午後8時閉店のはずだが、いま店の中にいるお客さんを最後に、店を閉めたのだろう。
だが、明日から来週いっぱい、ずっと公務出張なので、髪を切るとしたら、今日しかないのだ。
背に腹は替えられないので、駅前に軒を連ねるオサレ美容室に行くことにした。
しかし、どの店もガラス張りで、散髪されている姿が丸見えになってしまう。
いくつかある中でも、いちばん目立たない感じのお店を選んだ。
おそるおそるドアを開けた。
「いらっしゃいませ」とオサレな女性店員。
「あのう…男性でも大丈夫でしょうか」
本当は「オッサンでも大丈夫でしょうか」と聞きたかったが、恥ずかしいのでやめた。
「大丈夫ですよ。ここにおかけください」
なんともオサレな作りの店である。
シャンプーをしたあと、鏡の前に座る。
カットしてくれるのは、「鼻ピアス」をした男性店員である。
もちろん、共通の話題などない。
美容室って、カットしてもらいながら雑誌が読めるんだね。手持ちぶさたなので、雑誌を読むことにした。
私の椅子の前には、私が「アラフォーの男性」であることに配慮してか、すでに店員さんが雑誌が3冊ほど用意していた。
そのうち2冊は、アラフォー男性向けのオサレなファッション誌である。
残りの1冊は、下世話な写真週刊誌である。
…いったいどっちを読んだらいいんだ?
というか、「オサレ」と「下世話」の中間くらいの、ちょうどいい雑誌は置いてないのか?
仕方がないので、下世話な写真週刊誌から読み始めるが、途中、あまりに下世話すぎて、ページを開くこともできない。
次に、オサレなファッション誌を開くが、私がそんな雑誌を開いて読んでいると、
「おまえみたいなやつが、勘違いしてオサレなファッション誌を読むなんて、キモチワルイ」
と、女性店員さんに思われるんじゃないか、と思い、ほとんど読まずに閉じた。
いや、そもそも、こんなオサレなお店でカットしてもらおうと思っている時点で、キモチワルイ。
しかも、カラーリング、なんてこともぬかしやがる。
勘違いにもほどがある。
…と、思われているかと思うと、居たたまれなくなってきた。
1時間45分もかかって、ようやく終了した。
「今日は初めてのご来店なので、割引をさせていただきまして、7300円です」
な、な、7300円???
美容室って、そんなに高いのか?顔剃りもないのに。
いったい割引しなかったら、いくらなんだ???
しかし、仕上がりはけっこう気に入っているので、悪い気はしない。
結論、オサレにはお金がかかる。
次回また行くかどうかは、思案中。
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コメント
A なんだい、結局まんざらでもないようだな。
B そこで、その辺りの美容院の相場を調べてみたんだけど、まぁカットとシャンプーだけで4~5,000円といったところで、それにトリートメントとかのオプションを上乗せされてるくらいかな。
A もしかして肩まで髪の毛が伸びていたから、ロング料金を取られたのかも。
B 金八先生かよ。
A だいたい、僕らなんぞは散髪といったら「1,000円床屋」しか行かないし、その前は大学の近くにあった美容学校のカットモデル一本だったからね。
B 確か1回300円だったかなあ。
A 時間は1時間以上かかったけど、インターンの美容学校生が一通り切ってくれた後で、先生がこちらの耳元で「技術解説(ダメ出し?)」しながらちゃんと仕上げてくれますから安心ですね。シャンプーもマッサージも込みだから、コストパフォーマンスは断然こちらがいい。
B それに1時間45分もかかったって、美容院はスパだのコスメだのエステだのと、時間をかけてゆっくりする場所ですから。早きゃいいってもんじゃないからね。
A それほどひどくぼったくられている訳でもなさそうだけど、今日びの美容院なんてのは人気店の予約を取って、割引きクーポン券をもらって行くものみたいだからね。
B 寅さんじゃないんだから、突然店に来られてもねえ。
A そうそう。美容界で流行の「炭酸泉スパ」に人気色「ピンクアッシュ」にカラーリング、デザイニングウェーブに縮毛矯正もつけて、全身ロングタイムマッサージにネイルもきちんと整えて。
B このブログの左下にいる「イガグリ坊や」のイラストが、だんだんそんなふうに変わって行ったら嫌ですよね。メガネも止めて、カラーコンタクトに変えたりして。
A ジュリー(沢田研二)かよ。
B 変わって行く僕を許して。
A 太田裕美かよ。
¥¥¥¥¥
ちなみに、今週は年に一度の研修旅行の引率だったんですが、もしかしてそちらとかなり近いところに泊まっていたかも。
早起きして、ホテルに隣接する海辺の公園のベンチに座り、潮風を受けながらジョギングで行き交う人々を眺めていると、オサレに目覚める気持ちが分からなくもない。
ま、目の前の海には、ホタルイカはいないと思うけど。
投稿: ヘアメイクこぶぎ | 2014年4月12日 (土) 07時46分
「もしや」と思って来てみると、早速イガグリ坊やに異変が・・・
いやいや、振りじゃないんだって。話にオチをつけたかっただけなんだって。
でも実は本人自身も、鼻ピアスのイケメン店長にそそのかされるまま、こんな風にイメチェンしてたりして。
投稿: また来てこぶぎ | 2014年4月12日 (土) 14時23分
「その辺りの美容室の相場を調べてみたんだけど」って、実際に私が行った近辺の店の相場を調べてみたってことですかい?
でも、どこの美容室に行ったかまでは、まさか特定できないでしょうな。
最寄りの駅の南口からのびる道を歩いて2,3分のところにあって、ファストフード店の隣のビルの2階です。鼻ピアスの男性店員と、髪の長い女性アシスタントのオサレな2人がいるところです。
投稿: onigawaragonzou | 2014年4月12日 (土) 16時50分
A その「ネタ振り」は命取りだって、まだ分からないのかねえ。
B というか、こういう「ムチャぶり居場所当てクイズ」の繰り返しで、こちらのネット調査能力が驚異的に向上してしまっていることに、気づいていないんだねえ。
A せっかく授業が始まる前に一仕事片付けようと休日出勤してるんだから、こんなストーカーまがいな検索は、とっとと済ませてしまいましょう。
B 今回なんて、飲食店探しよりずーっと簡単。なにしろ、オサレ婦女子のみなさんがサロンを探しやすいように、検索予約サイトが充実してますから。
・メンズこだわり
・当日受付OK
・新規割引で7300円
・スタッフ2名
・19時以降受付OK
・4月11日が定休日じゃない
・最寄り駅南口から徒歩3分
A こんな一般的情報と鉄道路線名を掛け合わせれば、もう数件に絞られちゃう。
B あとは、グーグルマップで隣にファーストフード店があるかを確認し、さらにその美容院のホームページに載っているスタイリストの顔写真で「鼻ピアス」を確認して裏を取る。
A 完璧だね。
B もっとも写真が小さくて横向きだったりもするから、「鼻ピアス」かどうかは分からなかった。でも、決め手は「2階にある店」だった。
A 客が入りやすいように、ふつう店舗は1階に作るものだ。上の階にあるヘアサロンなんて、実は思ったほど少ないんだよ。
B オサレさに圧倒されて「隠れ家」的な店を選んだことが仇(あだ)となりましたね。
A でも、客の口コミ評判もいいし、飛び込み客だったのにネットクーポンと同じ額を割引してくれているから、良心的ないい店だったんじゃないの。店長も優しそうな顔だし。
B ちなみに、割引なしの定価だと10,800円になりますね。
A もっと駅の近くに1000円カットの店が3店舗もありますから、次回はそっちでいいんじゃないですかね。
投稿: 検索こぶぎ | 2014年4月12日 (土) 20時19分
さすが、正解。
答え合わせのために、こっちもネットで、自分が行った美容室のページを探し出す、という、同じ手間をかける始末。
いたずらにクイズなんか出すもんじゃないね。
本当は、先週末に行った場所の写真をアップして、「どこに行ってきたでしょうか」クイズを出そうかと思いましたが、きりがないのでやめました。
投稿: onigawaragonzou | 2014年4月14日 (月) 23時56分