お食事中の方は、ご遠慮を
5月15日(木)
尾籠な話で失礼。
1年でいちばん憂鬱な、健康診断の日。
前日、気がかりなことがあった。
それは、尿検査である。
前の職場では、「起き抜けの一番尿」を採取して持っていけばよかったのだが、新しい職場では健康診断会場のその場で、採尿しなければならない。
「起き抜けの一番尿」であれば、自分のペースで採尿が可能である。
だが、健康診断会場に行って、そううまいタイミングで尿が出せるか、となると、まったく自信がない。
では、「起き抜けの一番尿」をせずに、職場の健康診断会場まで我慢する、というのはどうか?
だが、起床してから家を出るまでが1時間半、家から職場までは、1時間半だとすると、じつに3時間もおしっこを我慢しなければならない。
さらなる大惨事が巻き起こることは、容易に想像できる。
ここはやはり、「起き抜けの一番尿」をすませておくべきなのだ。
しかしここでまた問題が。
前の晩からずっと、水分をとっていないのである。「起き抜けの一番尿」をすませてしまうと、しばらくは尿意をもよおさなくなるのではないだろうか?
はたして、尿意のピークを健康診断の時間にもっていくことはできるのか?そんな高度な芸当は可能なのか?
「俺の尿待ち」なんてことにならないだろうか?
そのことを考えただけで、もうかなりの心労である。
朝9時、職場に到着して、さっそく健康診断である。
受付で、「まず、胃部レントゲンを撮ってください」と言われた。
つまり、バリウムである。
最初にバリウムが来るとは思わなかった。
健康診断の最後にバリウムを飲んで、すぐに下剤を飲む、という流れを勝手に想定していたのだが、では、下剤はどのタイミングで飲むのだろう?
また悩んでしまった。
いつものようにつらいバリウムを飲んだあと、レントゲン検査が終わり、下剤とペットボトルの水を渡された。
「あのう…」私は質問した。「これは、今すぐ飲んだ方がいいんでしょうか?」
なにしろ、バリウムを早く体外に排出しないと、糞詰まりを起こして死んでしまう、と聞いたことがあるのだ。
しかし、健康診断の途中に便意をもよおす、というのも困る。一体どうしたらよいのだ?
「健康診断が全部終わってから飲んでも大丈夫ですよ。次は尿検査のところに行ってください」
私は錠剤とペットボトルを持ったまま、次の尿検査会場に向かった。
心配だった尿検査も、なんとか無事終わった。
その後もペットボトルを持ったまま、血液検査だの、問診だの、聴力検査だの、心電図だのをすませ、最後の視力検査のとき、担当の方が、私の持っていたペットボトルを見て言った。
「あれ?まだ飲んでないんですか?」
「ええ」
「早く飲んだ方がいいですよ。大変なことになりますよ」
えええええぇぇぇぇっ!!!どっちやねん!
無事すべての健康診断が終わり、下剤と水を慌てて飲み干した。
もうこの時点で、グッタリである。
これらすべての検査をふつうにクリアできた時点で、「健康」と認定してくれないかなあ。
| 固定リンク
« 鼓くらべ | トップページ | 臆病者で何が悪い! »
「職場の出来事」カテゴリの記事
- めまいがひどかった(2025.03.03)
- めまい(2025.03.01)
- 仕事がまわっておりません(2025.02.15)
- ショック!階段が昇れない!(2025.02.08)
- 明らかに体調が悪い顔(2025.02.08)
コメント