ツツジの季節
5月27日(火)
夜、仕事が終わり、グッタリして電車に乗り込む。
携帯電話で、メールのチェックをしていたら、今年の3月に卒業したSさんから、メールが来ていた。
私が最後に送り出した、誇るべき学生たち。とりわけSさんは、進路の相談や卒論の相談などで、頻繁に私のところに来ていた。私は、Sさんが苦悩し、成長する姿をずっと見続けてきた。
「先生、お元気ですか?わたしは現在風邪です。こちらはまだ朝晩は冷えます。
そちらはいかがでしょうか?風邪など引いていらっしゃらないでしょうか?そちらは暑い日もあると聞きますので、熱中症にも気をつけてくださいね。
前々から先生にメールを送りたいと思っていたのですが、気付いたら5月も末になっていました。
毎日帰ってもすぐに寝る生活なので、メールをする時間の余裕も、心の余裕もありませんでした。
仕事のほうは、慣れません(笑)
持ち前の詰めの甘さで失敗ばかりで落ち込む毎日です。自分は一般常識すらないのかと半泣きの毎日です。
毎日新しいことばかりで勉強になりますが、卒論を書いていた日々が懐かしいです。
以上近況報告でした。というよりも愚痴でした。
やっぱりメールだと言いたいことの半分も言えなくてもどかしいです。絶対に会いに行きますので、よろしくお願いします。
最後に。
桜の季節はとうに終わりましたが、私のふるさとはツツジが見頃です。山の燃えるようなツツジが有名なのですが、今から山に登ることはできないので、実家の庭のツツジの写真を添えます」
不意の消息に、感激する。
励まされているのは、私のほうなのだ。
私は電車の中で、人目も憚らずに泣いた。
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