東京駅の品格
6月4日(水)
今月は、魔の出張月間である。
…いや、正確には「今月から」である。
夕方、東京駅から新幹線に乗って目的地に向かう。
少し時間があったのと、ものすご~くお腹が減ったので、東京駅の改札内で、何か食べようと思った。
こういうときは、立ち食いそばに限るのだが、たまに食べに入っていた東京駅改札内の立ち食いそば屋さんが、だいぶ前になくなってしまった。駅構内のリニューアル工事で、立ち退いてしまったようなのである。
(あとで調べてみると、東京駅改札の立ち食いそば屋さんは他にもあるらしいのだが、このときはそんなことは知らない)
代わりに、寿司だの中華だの、オサレなお店が増えている。
しかもどの店もスゴイ行列である。
駅の立ち食いそばは、一つの文化である!高校生のときに私鉄のKO線のBG駅で食べた立ち食いそばの美味しさは、いまでも忘れられない!
(立ち食いそばがダメなら、カウンターだけのカレー屋さんがあったよなあ)
そのカレー屋さんも、お手軽な感じが好きでよく行っていたのだが、なんとその場所に行ってビックリした。
カレー屋さんが、忽然と消えているのである!
ついに、カレー屋さんも、オサレな店の勢力によって閉め出されてしまったのか…。
駅改札内にはもう一軒、カレー屋さんがあるにはあるのだが、オサレな本屋と一体になったような店の作りで、食べている人も、みんなオサレである。
(あんなオサレな店、絶対に行くもんか!)
「渇しても盗泉の水は飲まず」は、私の座右の銘なのだ!
…ちょっとたとえが違うかもしれない。
困ったなあ。腹が減って死にそうである。
オサレな店以外、選択肢がないのか…。
いや、最後の望みがある。
おにぎり屋さんである!
手ごろに食べられるお店は、あとはおにぎり屋しか残っていない。
記憶をたよりに歩いて行くと、おにぎり屋さんがあった。
これほど、おにぎりが美味しいと感じたことはない。
それにしても、である。
オサレなお店が次々とできる反面、手軽に食べられるお店が駆逐されていくのは、ちょっと悲しい。
それとも、オサレになることを、みんなが望んでいるのだろうか?
それならば仕方がない。
ますます、東京駅での居場所がなくなっていくなあ。
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