見に行くべきか、アナ雪
6月27日(金)
早いもので、1年の半分が終わろうとしていますね。
今日、職場で、今年の後半期の予定を確認していたら、暗澹たる気持ちになった。
これまでの人生で最大の試練を迎えそうな予感。
それを思ったら、5年前の韓国留学って、単なる前フリだったんだな。
もっと壮大な試練が待ち受けていたとは!人生とは、本当にわからない。
まあそれは、おいおい書いていくことにして。
大ヒット上映中の映画「アナと雪の女王」を、劇場に見に行くかどうか、思案中。
大人気すぎて、あまのじゃくな私は見に行く気が失せていたのだが、妻が見に行ったらしく、「けっこう面白かった」と感想を言っていた。
私以上にあまのじゃくで、どんな映画評論家よりも手厳しい毒舌家の妻が言うんだから、面白いに違いない。
おりしも、朝日新聞の6月26日付けの「論壇時評」に書いていた、「アナと雪の女王」に関する高橋源一郎の文章がすばらしかった。話題は『上野千鶴子の選憲論』(集英社新書)にまでおよび、この映画とこの国の本質を、見事に突いた文章だった。
そしてそこに引用されていた、中森明夫の文章もまた、秀逸であった。雑誌『中央公論』に掲載拒否されたという、いわく付きの文章だが、私には、なぜ掲載を拒否されなければならなかったのか、まったく理解できない。
荻上チキは、TBSラジオの「セッション22」で、もっと深読みした「アナと雪の女王」論を展開していたのだという。
曰く、あの劇中歌の日本語訳は、元々の英語のニュアンスとは、若干異なるんだとか。日本語の歌詞は、英語の原詩にくらべて、自己啓発的な意味合いが強いが、もともとあの歌詞に込められた意味は、そうではないのだという。
そこに、日米の思考様式の差異を読み取ることも可能であろう。
…もっとも、私は映画も観ていないし、荻上チキのラジオも聴いていない。ラジオを聴いた妻からの受け売りである。だから私の文章が正確に伝えているかは自信がない。
だが、いま紹介した評論を読むだけでも、この映画のテーマは興味深い。
大学の授業とかで、この映画に関して考えさせたら、面白いんじゃないだろうか。
ジブリ作品よりも、いろいろなことを考えさせられるに違いない(また始まった)。
それにしても、ますます見に行きたくなってきたなあ。
しかし、オッサン一人で見に行くのは、気が引けるので、見に行くかどうかはわからない。
…ということで、週末はまた旅に出ます。
土曜から月曜までの2泊3日。今度は国内です。
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