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はじめてのおつかい

6月5日(木)

たまには仕事の話を。

職場が変わって、これまで経験したことのない内容の仕事が多くなった。

戸惑うことばかりだが、この年齢になって、それまでと違う仕事をするというのは、めったに経験できることではないから、この状況を楽しむことにしている。

今日は、自分が初めて段取りを組んだ出張である。

出張先で、初対面の人たちと作業をしなければならない。

作業場となるA社、一緒に仕事をするB社の双方と日程調整をして、出張日を確定する。

昨日になって、極度の心配性である私は、急に心配になった。

(日程はちゃんと伝わっているだろうか?)

今朝、B社の方々と現地で合流し、作業場となるA社に向かうと、A社の方も、すでに作業場の段取りを組んでいただいていた。

(取り越し苦労でよかった…)

考えてみれば、A社もB社も、私よりもはるかに経験豊富な方々なのである。

人一倍コミュニケーション能力のない私が、まる一日、初対面の方々と仕事ができるだろうか、と心配だったが、経験豊富な方々のおかげで、なんとか無事に終わる。

新しい職場になってから、職人や職人気質の方々と仕事をするケースが多い。

今日、一緒に仕事をしたB社の方々も、いってみれば職人の方々である。

こちらがアイデアを出したり判断をしたりしながら、それを職人の方々が形にしていく。

職人の方々は、ヘタな仕事はできないから、当然、最高のものを作ろうとする。

その仕事に、私も応えていかなければならない。

(俺みたいなヤツに、いったい何がわかるというのか?)

と、自己嫌悪に陥りながらも、職人さんたちと議論しながら、作り上げていく。

ひょっとして、これが「ものづくり」なのだろうかと、作業が終わってから気づいた。

祖父が大工だったにもかかわらず、無類の不器用で、中学校の「技術家庭」の成績が5段階評価で「1」だった私。

それだけに、昔から職人には憧れるのだが、いまの仕事は、ほんの少しだけ、憧れの職人に近づいているのかもしれない。

なんにせよ、自分には向いてないなあと思いながらも、その状況を楽しむしかないのだ。

前の職場のときだって、そうだったんだから。

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