あざみの如く棘あれば
7月4日(金)
すっかり疲れて、何も書く気が起こらないので、自分の好きな歌について書く。
茶木みやこの「あざみの如く棘あれば」。
茶木みやこは、いわゆるシンガーソングライターだが、この曲に関しては、作詞が阿久悠である。
阿久悠は、自分のホームページで、「あまり売れなかったがなぜか愛しい歌」の1曲にあげている。
「あまり売れなかったが愛しい」っていうのがいいね。そんなこと言ったら、私の書いた本なんて、全部そうだ。
いや、売れなかったものほど、愛しいのかも知れない。
そんなことはともかく。
「あなたの赤い唇は
いつから歌を忘れたか
酔いどれ酒をそそいでも
道化ることもなくなった」
という歌詞が好きで、なんとなく、人間の悲哀を感じたものである。
「歌を忘れたカナリア」ではないが、
私の周りを見渡してみても、
人間って、あんなに歌っていた歌を、忘れてしまうことがあるんだよなあ、
などと思ったりする。
自分はそうなりたくない、と思っているが、ひょっとしたら、自分もそうなのかも知れない。
「あざみの如く棘あれば
悲しい心さらさずに
この世を生きていけようが
はかない花は罪を負う」
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