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原稿ため込み党の日々

7月15日(火)

待ったなしの原稿が、いくつもあって、本当にヤバイ。

こんな日記など書いているヒマはないのだ。

そんな中、先日、出版社の業界誌みたいなところから、奇妙な原稿の依頼が来た。

「小誌では、『出したい本』という欄を常設しています。この欄は、『こういうテーマの本を出してみたいのでどこかで出版してもらないか』という、いわば売り込みのページです。突然とは思いますが、本欄に原稿をお寄せいただければ幸いです。字数は700字、締切は7月18日(金)です」

縁もゆかりもない雑誌なので、最初は詐欺かな?と思った。だが同封された雑誌のバックナンバーをみると、たしかに、そんな欄がある。

出したい本、か。

自分の専門分野に関して、いろいろと頭をよぎるが、まず、目の前の原稿をなんとかしなければならない。

妻に聞いてみた。

「出したい本、というテーマで原稿を書けって依頼が来たんだけど」

「そんなの、韓国留学体験記に決まってるじゃん」

「……」

自分の専門分野に関する本、とばかり思い込んでいた私は、不意打ちを食らった。

「でも、その雑誌、けっこうインテリな雑誌なんだよ」

送られてきたバックナンバーの欄を読むと、専門家が、小難しいことを書いている。全体に、インテリな雑誌なのだ。

「韓国留学体験記は、ちょっと…」私は逡巡した。

「ハイハイ、どうせ私のアドバイスなんて何も聞きやしないんだから」

その言葉に、カチンと来た。

売り言葉に買い言葉で、「じゃあ、その線で書くよ」と言って、書くことにした。

考えてみれば、韓国の留学日記を本にすることは、私の夢だったのだ。

私は、700字の売り込み原稿の最後に、「香川照之『中国魅録』(キネマ旬報社)みたいな、抱腹絶倒な留学日記を書きたい」と、締めくくった。

書き終わって、送信したのが7月13日(日)。締切よりも5日も早い。

本業の原稿は書けないくせに、こういう原稿は、締切前に書き上がるのだ。

しかし、そんな売り込みを真に受けて、「うちから本を出しませんか?」なんてことあるのか?

それこそ、アヤシイ話である。

だから、宝くじと同じで、当たる確率は低いが、当たれば儲けものである。

さて、このブログが本になる日は来るのか?

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コメント

原稿を溜め込み過ぎたあまり、曜日を間違えて書いてる場合じゃないですよ。

先週末に日本でも公開された韓国映画「怪しい彼女」が巷でずいぶんと好評なんですよ。

http://ayakano-movie.com/

どのくらい好評かというと、なにしろ浜村淳が自分のラジオ番組で紹介するくらいですから。

ということは、いつもの調子で映画のストーリーを最初から最後まで余すところなく語り下しちゃっていますから。

この音声をユーチューブで見つけて先に聞いちゃうと、映画を見る前に全て分かっちゃいますから。

これはもお、急いで見なくてはいけません。

ま、わたくしめは、早速S市の映画館へ遠征して見ちゃったからいいけど。

なにしろ、映画「トガニ」の監督の作品ですから、と書いておけば、「おっサニー」(映画「サニー」のおじさんファンのこと)じゃなくても気になるでしょう。

「トガニ」を見た人だけ分かるカメオシーンもありますので。

投稿: 怪しいこぶぎ | 2014年7月16日 (水) 23時37分

曜日を直しました。

どうでもいいことですが、なぜ、火曜日なのに水曜日と書いてしまったか?

それは、「職場でいちばん大きな会議」が、今の職場は火曜日に行われるのですが、前の職場は水曜日に行われたからです(ちなみに前の前の職場は、木曜日ですね)。

つまり、「職場でいちばん大きな会議」が行われた日、というのが頭にあり、前の職場の頃の癖が抜けず、思わず「水曜日」と書いてしまったのでした。

まあ、本当にどうでもいい話です。

「トガニ」の監督の作品ですか。見たいなあ。そういえば先日、韓国映画のDVDを見ていたら(何だったかなあ…)、「トガニ」の校長先生役の人が出てきて、(あれ?双子じゃない…)と、つい思ってしまいました。

投稿: onigawaragonzou | 2014年7月17日 (木) 00時09分

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