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続・斧を持つのが世界一絵になる男

8月21日(木)

今日は移動日。

夜、時間があったので、ソウルの映画館で映画を見ることにした。

3キム・ユンソク主演の映画「海霧(ヘム)」。

キム・ユンソクは、たびたびこのブログでも取りあげてきたが、私が最も好きな俳優のひとりである。

キム・ユンソクこそは、「中年の星」である!

キム・ユンソクが出ているだけで、私はもう大満足なのである。

さて、私が彼につけたキャッチフレーズは、

斧を持つのが世界一絵になる男

今回の「海霧」もまた、キム・ユンソクがやたらと斧を振り回していた。

こうなるともう、制作者の側も、キム・ユンソクに「斧を持たせたい!」と思っているとしか、思えない。

「キム・ユンソクに、どういうシチュエーションで斧を持たせたら絵になるのか?」という発想から、この映画が企画されたのではないか、とすら思えてくる。

…まあ、そんなことを妄想しながらこの映画を見ているのは、たぶん世界で私だけだと思うが。

さて、この映画の企画者は、韓国映画界の巨匠、ポン・ジュノ監督である。

どうもポン・ジュノ監督は、「限られた人たちによる、限られた空間の中での、わけのわからないパニックもの」というジャンルが好きなのではないか、という気がしてきた。

ポン・ジュノの代表作「グェムル」がそうだし、最近の「雪国列車」もまた、そうである。

妻によれば、ポン・ジュノが企画にかかわった「南極日誌」もまた、同じテイストだという。

そして、これらの映画に共通することが、もう一つある。

それは、どの映画も、登場人物のほとんどが死んでしまい、最後に2人だけが生き残る、という点である。

これははたして偶然なのか?

さて、この映画は、「漁船」という限られた空間の中でくり広げられる、サイコサスペンスである。これだけ聞くと、ヒッチコックの傑作「救命艇」を思い浮かべるが、内容はもっとわけがわからない。セリフも全羅道訛りがキツイので、ほとんど聞き取れない。だが、めちゃくちゃ面白い。

だって、キム・ユンソクがやたら斧を振り回すんだもの。

私は「斧を持ったキム・ユンソク」を見られただけで大満足なのであるが、おそらく日本で公開されることはないだろうな。

…という、関心のない人にはまったくワカラナイ話でございました

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