同じ靴を2足買う
8月15日(金)
なんと、ファッションの話題ですよ!
毎年この時期、アウトレットに行くことが恒例になっているが、正直なところ、アウトレットに行ったところで、買うものは何もない。
理由は、自分の体型に合う服が、全然売っていないからである。
いや、売っているのかも知れないが、探すのは至難の業である。
しかし、1つだけ、買えるものがある。
それは、靴である。
そのことに気づいてからというもの、アウトレットでは「靴だけを買う」と決めている。
さて、身につけるものの中でいちばん大事なものは何か?
それは靴なのではないか、と、最近思うようになってきた。
「足は第2の心臓」といわれる。
靴の善し悪しで、健康が決まると言っても過言ではないのだ。
だから、靴選びは、慎重にしなければならない。
今年の5月の大型連休のときに、アウトレットの靴屋さんで買った靴が、じつに履き心地がよかった。
人生で、これほど履き心地の良い靴に出会ったことはない。もう、ほかの靴が履けなくなってしまったのである。
そこで、今日のアウトレットの目的は、5月に買ったのと同じ靴を買うことと定めた。
しかし、靴にははやりすたりがあるので、5月に売っていたものが、8月にも売っているとは限らない。
そうなると、せっかく気に入っていた靴に、二度と出会えなくなる可能性がある。そこが恐いところである。
まさに、靴との出会いは、人間と同じ。一期一会なのだ。
さて、5月のときと同じ店に行って注意深く探してみると、はたして同じ靴があった。
親友と再会した気分である!
…ちょっと大げさか。
色は、黒とこげ茶の2種類があるようである。
いま私が履いているのは、黒である。
(どっちもいいなあ。…ええい、2足買っちゃえ!)
そうと決まったら、私に合うサイズの在庫があるか、店員さんに確認しなければならない。
急いで店員さんを見つけて、声をかけた。
「あの、この靴の在庫、ありますか?」
「色は黒とこげ茶がありますけど」
「両方です」
「は?」
「ですから、両方です」
「サイズはいかがいたしましょうか?」
「これと同じものでお願いします」
そういうと私は、自分が今履いている靴を脱いで、店員さんにみせた。
「わかりました。少々お待ちください」
(ははあ~ん。同じ靴を買うのね)という表情をして、店員さんは店の奥に引っ込んだ。
店の奥から戻ってきた店員さん。
「こげ茶のこのサイズのものは、在庫がこれ限りしかありませんでした」
あぶないあぶない、危うくこげ茶が買えなくなるところだった。
家族には馬鹿にされたが、同じ靴を2足買うという行為は、ふつうのことなのか?それともバカげた行為なのか?
自分ではよくわからないが、痛風持ちの私にとっては、履き心地の良い靴は、何ものにも代えがたい。
歩くのが苦にならない靴というのは、最高である。
そういう靴に出会ったときは、すこし心が軽くなるから、不思議である。
だから思うのだ。
気持ちが憂鬱なときは、自分にとって心地よい靴に出会え、と。
それは、自分にとって心地よい人に会うがごとく、である。
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コメント
ファッションの話題でありながら、そうではないような(笑)でも、快適な靴が2足も!良かったですね!私もお気に入りの色違い購入は常です。
こちらの状況も何とか落ち着きつつあります…ので、そろそろ、忘れてしまわないうちに『風のかたみ』の感想をと思うのですが、リトマス試験紙と仰っていたのでなかなか勇気が出ません(汗)
投稿: 福永氏ファン | 2014年8月16日 (土) 22時18分
先日はどうも。
快適な靴、大人買いよかったですね。自分も結構靴好きなのでテンション上がるの分かります。でも思ったのは、第2の心臓よりも運動靴買って運動した方が痛風には良いような・・・。走れよ(笑)。
あと、新幹線の指定は、窓側止めればよいのでは。自分も景色や携帯充電で窓際ですが、大きい大人相席事件や携帯いじりながらの昼食女子などもこれで防げる。個人的には、別の意味で疾走感(ハラハラ感)があり、期待していますが(笑)。
投稿: A・U | 2014年8月17日 (日) 13時19分
なるほど、気に入った靴を買ってテンションが上がったり、気に入ったら色違いの靴を買うことは、私だけではないのですな。安心しました。
それと、運動靴買って運動しろ、という意見と、窓側に座らず通路側に座れ、というのは、まさに正論。ただ心のどこかで、窓側に座ったことによる災難を私自身が期待していることも事実です(笑)。
投稿: onigawaragonzou | 2014年8月17日 (日) 23時38分