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福岡のコバヤシと会う

すっかりかえりみられなくなりましたが…(笑)。

9月8日(月)

いま、福岡に来ています。

9月に入ってから、東京から西へ向かう新幹線で1時間半ばかりの「カレーうどんの町」で、4日間喋りたおし、

先週末は、北へ向かう新幹線とローカル線を乗り継いで4時間かかる「山の港町」でシンポジウムに参加し、

昨日、「山の港町」から帰ったと思ったら、今度は福岡です。

今日の昼間、職場での打ち合わせが終わったあと、夕方、急いで福岡に向かう。

福岡といえば、高校時代の友人、コバヤシである。このブログでも、準レギュラーとなっている。

忙しいし疲れているから、連絡をとるのをどうしようかためらっていたが、直前にメールを送ってみたら、なんと、予定をあけてくれて、お店まで予約してくれた。

やはり持つべきものは親友だな。

夜8時半に天神に到着し、コバヤシが予約した「サバづくしの店」に入る。

サバや穴子に舌鼓を打つ。

料理の写真を撮ろうと思ったら、店員さんがとんできて、「すみません。写真はご遠慮ください」と言われた。なんと写真NGの店なのだ。

料理を食いながらの会話はだいたい、決まっている。

そのほとんどは、私に対するダメ出しである。

曰く、「お前はむかしから周りをさんざん振り回す」

「本当はかまってほしいんだろう」

「野心さえなければ、お前ももう少しメジャーになるのになあ」

高校時代から言われ続けたことだ。

そういえば高校時代、頻繁にコバヤシの家に長電話をした。

その頃は当然、携帯電話などなかったから、家の固定電話にかけたのである。

そこでいつも2時間くらい、コバヤシに部活の愚痴をこぼしていた。

「誰もオレのことをわかってくれない」だの、「あんな部活、とっととやめたい」だの。本当はやめる気などさらさらなかったのだが。

いつもそんな話ばかり聞かされるコバヤシは、呆れかえってくる。

そのたびにコバヤシは、「いい加減にしろ!」と、電話口で声を荒げるのである。

すると、それを聞いていたコバヤシのお兄さんに、

「お前、友達に向かって、そんな口をきくやつがあるか!」

と、そのたびにコバヤシは叱られたのだという。

「いいんだよ、こいつは」

といくら言っても、お兄さんは納得せず、

「とにかく友達にそんな口をきいてはダメだ」

と、叱られ続けたのだという。

「なんでお前のしょーもない愚痴を聞かされた上に、兄貴に叱られなければならないんだ?」

コバヤシは高校時代のことを思い出して、怒っていた。

とにかく私は、コバヤシの前では傍若無人なのである。

これでよく絶交されないものだ、と思う。

あとは、大学時代に旅行に行ったときの思い出話。

大学時代、二人でよく旅をした。

あるとき、地方の大学に散らばった、高校時代の友人を訪ねる、という旅をしたことがあった。東北地方一円を、ぐるっとまわったのである。

私が企画して、コバヤシが渋々ついてきたのだが、コバヤシはそのときの旅行のことを事細かに覚えていて、あの時誰がどうしたなどと言うのだが、私はまったく覚えていない。

「覚えてないなんて、冷たいなあ。お前が企画した旅だぞ!俺はさほど行きたくはなかったのに」

と、またダメ出し。

「人間というのは、いくつになっても変わらないんだよなあ」

コバヤシは私に会うたびに、そう思うのだという。

お互い明日が早いので、2時間で切り上げた。

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コメント

読んでいますよ!なので、昨日は痛風で倒れたのかと心配したくらいです(笑…えないですね…)
無事で何より、そして楽しい福岡と素敵なコバヤシさん、ほんと何よりです(笑)

投稿: 毎日かかさず… | 2014年9月 9日 (火) 00時32分

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