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甲斐がない

10月5日(日)

「三千世界の松の木が枯れても おまえさんと添わなきゃ 娑婆へ出た甲斐がない」

これは、映画「男はつらいよ」に出てくる、寅次郎の啖呵売の一節。

もともとは、「越中おわら節」の一節である。

「娑婆へ出た甲斐がない」というフレーズが好きである。

私のやることなすことは、たいてい「甲斐がない」ことばかり。

このブログは独り言だから別として、たとえばよくあることだが、よかれと思って練りに練って長い文章を書いたとしても、甲斐がないことが多い。そもそも文章とは、読み手が自身の都合に合わせて読むものだから、当然といえば当然である。

よかれと思っておこなったことも、甲斐がないことが多い。

いっそ、甲斐がないことはしない、に越したことはないのだが、甲斐がないとわかっていても、し続けてしまうのが、私の性分だったりもする。

「三千世界の松の木が枯れても」、である。

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