会いに行く旅・その2
11月23日(日)
「今回の企画展を見に行きます」と、いち早く連絡をくれた卒業生のIさんとMさんが来てくれた。
はるばる、5時間以上をかけて、電車を乗り継いで。
午後、展示を見ながら解説をしたり、職場で企画した体験イベントに参加してもらったり。
夕方、イタリアン居酒屋でワインを飲みながら、いろいろと話をする。
私が留学中、韓国に卒業旅行に来てくれたこの学年の卒業生たちには、ことのほか思い入れがある。
3月にも、2人がわざわざ送別会を開いてくれた。
あれから半年がたったが、2人の身の周りにも、少しずつ変化が訪れているようで、そうした話を聞くのは、まるで身内が成長していく姿を見ているようで、うれしい。
2人もやはり、実習旅行のことがいまでも印象に残っているらしい。
IさんもMさんも、つい最近、実習旅行で訪れた場所に再訪したのだという。
「人生に影響を与えたんですよ、あの実習旅行は」
そうだったのか。私にとっては、毎年の授業の1つにすぎなかったのだが。
やはり「実習旅行」を、もう一度実施してみたくなった。
Iさんがつくづく言う。
「行きたい場所に行く旅行ではなくて、会いたい人に会いに行く旅行ができるって、いいですよね」
今回の企画展にわざわざ来てくれた人たちに、私はどれほど救われたか、わからない。
時間を忘れて話していたら、もう数時間もたっていた。
「名残は惜しいですけれど」とIさん。「遠かったけれど、また会える、ってわかりましたから」
「じゃあまたいつか」
握手をして別れる。
改札に入っていく2人のうしろ姿を見ながら、この先もこの2人の行く先を、折にふれて見守っていくんだろうなあ、と思った。
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