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俺たちに連休はない

疲れ切った…。

11月1日(土)~2日(日)

2日連続で、研究発表である。いずれも今回の職場のイベントにかかわっておこなわれた企画である。

初日は、職場の講堂で、最新の研究成果を市民の方々に広く公開するというイベント。270席ある講堂は満員になった。

朝10時から始まり、7名が登壇する。私は午後の2番手である。持ち時間は各30分。

午前中3名のうち、2人は、ここ10年ほど一緒に研究してきた同世代の研究仲間である。

いずれも、刺激的で、おもしろく、よどみなく、聴衆の心をガッチリとつかみ、しかもほぼ時間通りに話を終えた。

かなりハイレベルで、それでいておもしろい内容である。

(やっぱりさすがだよな…)

2人とも、研究者、教育者として、一流なのである。

私はとたんに自信を失った。

お昼休み、聴きに来てくれていた職場の人たちと会う。

「どうしたの?」私がうなだれている様子が気になったらしい。

「午前の、あの2人の発表を聴いて、自信をなくしました」

「大丈夫でしょう」

「いや、とても30分喋ることはできませんよ。帰りたくなってきました」

今回に限らず、いつも私は、登壇前は帰りたくなるのだ。

とくに不安なのは、「持ち時間の30分ももたずに、話がショートしてしまう(短く終わってしまう)のではないだろうか」ということである。私はいつも、その不安に駆られるのだ。

前の職場でも、授業のたびにその不安に駆られていた。

「そんなことないって。だって、百戦錬磨でしょう?」

百戦錬磨、か。

これまでいろいろな「修羅場」をくぐり抜けたことを思い出し、少し気が楽になった。

そして午後の研究発表。

結局、まあいつものことなんだが、ペース配分を間違えて、最後の方はかなり駆け足で話をして、2分オーバーで終わった。

結果的に土曜日のイベントは大成功だった。

とくに、この10年ほど一緒に研究してきた、同世代の研究仲間たちによってこのイベントが成功できたことは、

(ようやくここまできたか…)

と感慨深いものがあった。

夜は、韓国から来たお客さんを交えて、打ち上げである。

あまりに疲れたせいか、家に帰ったら、電気をつけたまま寝てしまった。

夜中に目が覚め、翌日の研究発表の予習をおこなった。

2日(日)。

この日は、職場の大会議室で、専門家を対象にした「国際シンポジウム」である。

持ち時間は1時間。しかも、専門家が満足するような内容の発表をしなければならない。

これがいちばんつらく、荷が重かった。

この機会だから、誰も踏み込んでいない新しい分野に挑戦しようという壮大な計画を立てたのだが、準備が不十分なまま本番にのぞんだ。

30名ほどの専門家が集まった。

発表者は3人。韓国からお招きしたお二人の方と、私である。

韓国からお招きしたお二人の発表はいずれもおもしろく、私の発表は刺身のツマていどのものだったが、討論は思いのほか盛り上がり、とてもいい雰囲気のうちに「国際シンポジウム」が終了した。

夜はまた、同じ店で打ち上げである。

韓国から来たお二人に、「とても有意義な会でした」と言ってくださったのがうれしかった。

それにしても、疲れた。

研究発表を、2日連続でおこなうなどということは、そうめったにあることではない。

ピッチャーでいえば、2連投である。

まあよくやったもんだ。自分をほめてやりたいよ。

この経験も、「百戦錬磨」の1つになるのだろう。

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