年賀状やめませんか
12月30日(火)
妻の実家で、恒例の「年賀状会議」である。
今年は忙しくて、ようやく30日になって年賀状にとりかかることになった。
毎年、その年の旅先で撮った夫婦の写真を載せることをルールにしていて、出かけるたびに年賀状用の写真を撮ったりしていたのだが、今年は何と、たった1枚しかなかった。
また、私のデジカメには妻を被写体とした写真がなく、妻のデジカメには私を被写体とした写真がけっこうあるという現象は、昨年同様である。毎年この点については、妻に非難される。
「どんだけ自分が好きやねん!」「結局、自分にしか関心がないんだね」と、例によって文句を言われつつ、なんとか今年も凝ったデザインの年賀状が完成した。
いつも思うのだが。
もう年賀状やめませんか?
毎年、時間をかけて、こんなことをする必要があるんだろうか?
親しい人にばかり年賀状を出しているわけではない。
たとえばですよ。
高校時代の親友、福岡に住むコバヤシとは、これまで一度も、年賀状を交わしたことがない!住所だって知らないし。
それから、このブログの最大の愛読者であるこぶぎさん。
彼とも、いちども年賀状を交わしたことがない。こぶぎさんにいたっては、携帯電話を持っていないから、ふだん連絡を取り合うこともできないのだ。
親しければ親しいほど、年賀状は不要なんじゃないかって気がしてきた。
いちおう、年賀状をいただいた方には、お返ししなければいけないので、出すようにしているが、最近は、宛名もデータ管理しているので、例年年賀状を出している人に自動的に出すという仕組みになっている。私が最も嫌う「思考停止」を、他ならぬ私自身が、年賀状に関してはしているのである。
たとえばこんな人がいる。
10数年前、出張先の飲み会でたまたま二言三言会話を交わした、専門分野の異なる院生(当時)から、毎年年賀状が届いている。
だがその人とは、そのときに1度会ったきりで、その後は会っていない。
年賀状の様子によると、その方はその後就職して、ご結婚なさったようである。
ある年の年賀状には、「昨年は、立ち直れないような悲しい出来事があり、皆様にご心配をおかけしましたが、最近ようやく持ち直してまいりました」と書かれていてて、
(おいおい!いったい何があったんだ?)
と、気になって仕方がなかったのだが、なにしろ1度しかお会いしたことがない人なので、まさか「何があったんです?」と聞くわけにもいかない。
ありがたいことに毎年年賀状をいただくので、こちらもやめるわけにはいかない。
それと、こういう事例もある。
10数年前の卒業生から、ありがたいことに年賀状をいただくのだが、結婚して姓が変わってしまい、しかもそれから何年も経ってしまうと、
(あれ?この人誰だっけ?ああそうか卒業生か…でも、旧姓って何だったっけ?)
と、たいへん失礼なことに、とっさに思い出せないのである。
最近はこんなことがあった。
10数年前に卒業した女子学生2人から、毎年年賀状をいただくのだが、2人は同郷で、仲もよかった。
ここ最近になって、2人が立て続けに結婚したのだが、年賀状の住所を見ると、なんと2人は同じ町内に住むようになったらしい。
そればかりではない。結婚して姓が変わったのだが、2人とも同じ姓になったのである!
私は女性を、「名前」ではなく「姓」で認識している場合がほとんどなので、「姓」が変わってしまうと、もう誰だかわかんなくなってしまう。それだけに、結婚して姓が変わった上にそれが同じ姓だったりすると、もうどっちがどっちなのか、よくわからなくなってくる。
こっちもだんだん年をとってきて記憶力がなくなっていくから、
(この人誰だっけ?)
という人と延々と年賀状を交わす、みたいな事態が、今後起きかねないのである。
今年は、職場が変わったり引っ越したりしたので、ちゃんと年賀状を送らなければならないことはわかっているが、来年からは、すこし縮小しようかなあ。
手始めに、よく会う人やふだん連絡を取り合っている人にはもう送らない、というのはどうだろう。
いっそのこと、(この人誰だっけ?)と思う人だけと、年賀状を交わすかなあ。
年賀状なんてものがあるばっかりに、毎年この時期には、思い悩んでしまうのだ。
年賀状やめませんか。
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コメント
...っていう、年賀状が来たんですけど。
ずいぶん長い文面だねえ。いつも年賀状に凝っている人だけど、今年はとうとう年賀葉書じゃなくて、封書になっちゃった。
じゃ年賀状の返事、出さないでおきます?
いや、出しといて。出さなきゃ出さないで、すねちゃう人だから。
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以上のコントをもちまして、「輝く!2014年吹きだまりエピソード大賞」最優秀コメント賞受賞の所感とかえさせて頂きます。
それでは、よい子の読者のみなさんも、どうぞよいお年をお迎え下さい。
せへ ぼく まに ぱ じゅせよ~ん
投稿: 最優秀こぶぎ | 2014年12月31日 (水) 21時03分