山の上の作業場にて
12月4日(木)
またまた旅の空です。
朝、新幹線と在来線を乗り継いで3時間ほどかけて「山の上の作業場」に訪れ、午前中からまる1日仕事である。
この日の夕方、他県に出張中だった同僚が、予定を変更して、新幹線で3時間かけて、この「山の上の作業場」にやって来た。
突然、あるトラブルがおこり、急遽、ここで打ち合わせをする必要が生じたのだという。
原因はまったくもって不明なのだが、とにかくそのトラブルに関してはこちらに非があるので、先方に事情を説明し、謝罪しなければならない。
そのため、ここで今後の対策を打ち合わせたあと、明日の職場での会議をキャンセルして、先方に事情を説明に行くことになったのである。
ふだん仕事をしていると、細かなトラブルがいろいろと起こる。
今回も、そういうものの一つなのだが、同僚の対応を見ていて、いろいろと考えさせられることがあった。
人間の真価が問われるのは、トラブルが起こったりミスをしたりしたときに、どのように対応するかという点にあることを、つくづくと感じさせられる。
もちろん、トラブルやミスに対して対応するのは、社会人としては当然なのだが、しかし、そこに誠実さが見られるかどうかは、個人差がある。
その同僚の場合、そのトラブルに対する対応を最優先し、先方の気持ちに立ってあらゆる事態を想定して、入念に今後の対策を考えている。
私がその同僚に絶大な信頼を置いているのは、まさにその点においてなのである。
人によっては、トラブルやミスに対する対応よりも、自分の「キャリアデザイン」のほうを優先するのが見え見えの輩がいて、そういう人に対しては、「底の浅い人だなあ。信用できない人だなあ」と思う。
私も、他人のことを云える立場ではないのだが、せめて、そうならないように心がけたいものである。
もうひとつ考えさせられたことは、こうしたトラブルがあったとき、相談する人が必要である、ということである。
今回の場合、その同僚は、今の職場ではなく前の職場の同僚に相談したという。
たまたま、その種のトラブルに関して相談できる人が、今の職場にはいなかったからだそうだが、これまで築いてきた人間関係がいかに大事かということがよくわかる話である。その同僚が、前の職場でも良好な人間関係を築いてきた証しであろう。
すべての打ち合わせが終わったのが、夜9時。
「疲れたねえ。早く帰ろう」
ふだん飄々としたその同僚が、めずらしくそんなことを口にした。
私よりもはるかに忙しいその同僚なので、疲れるのも無理はない。きっとこの数日、さまざまなことがあったのだろう。
「今日は早く休みましょう」
私はそう言葉をかけるしかなかった。
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