プチョニムの憂鬱
12月22日(月)
うーむ。
昼間の仕事で、ちょっと落ちこむようなことがあった。
今後の対応を、慎重に、誤らないようにしなければならない。
夕方、相手機関のVIPと、その部下の方たちと、お酒を飲むことになっていた。
そのVIPは、10月に日本に招待した方で、ひどくお酒が好きな方だったので、(今日は帰れないかも知れない)と覚悟していた。
ところが、そのVIPは、ひどくお疲れのようで、早々とお帰りになった。
残されたのは、同世代のメンバーで、気兼ねないお話をして、夜9時に解散となった。
気になったのは、VIPが帰りがけに私に言った言葉である。
「君、うちの○○○君に雰囲気が似ているなあ」
○○○、という名前の部分が聞き取れなかったが、どうやら部下の誰かに似ているということをおっしゃりたかったらしい。
VIPがお帰りになったあと、その場に残った部下の方に聞いてみた。
「あれはどういうことです?」
「うちの同僚に、○○○さん、という人がいて、そのひとは、雰囲気がプチョニムみたいな人なんです」
「プチョニム」とは韓国語で、「仏様」という意味である。
「つまり、私は仏様に似ていると…?」
「そういうことですね」
なるほど。
私は、韓国人と会食するとき、自分の韓国語能力に自信がないせいもあって、自分から話題を出すことはほとんどない。もっぱら、相手が話すことを、ニコニコしながら聞くだけなのである。
いわば「ピクニックフェイス」の「微笑みデブ」と化すのであり、そうした応対の仕方をして、「プチョニム」と思わしめたのであろう。
「プチョニム」とはつまり、「都合のいいときだけ、すがられる存在」であり、これまでしばしばそんな目にあってきた私は、(韓国でもそう思われているのかよ!)と、少し憂鬱になった。
昼間のこととも相俟って、目下、心はどん底状態だが、明日は朝早くからまた苛酷な仕事が待っているので、乗り越えよう。
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