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ツッパリが死語ではなかった時代・2と2分の1

ツッパリが死語ではなかった時代

ツッパリが死語ではなかった時代・2

私の通っていた中学が、当時ものすごく「荒れた中学」で、そんな中で生徒会長をつとめていたことは、前に書いた。

そのときも書いたが、よく起こった事件は、「火災報知器事件」である。

休み時間になるたびに、何者かが、廊下の火災報知器のボタンを押して非常ベルを鳴らすのである。

ツッパリ連中の仕業であることは明らかであった。

だが、そのたびに授業が中断され、全校生徒が体育館に呼び出され、教頭先生が壇上に立って、犯人捜しをはじめた。

「非常ベルを鳴らした者は、名乗り出なさい!」

名乗り出なさい、といって名乗り出るヤツはいない。というか、犯人は明らかにツッパリたちなのである。

「非常ベルを鳴らすたびに、全校生徒の貴重な時間を、こうやって浪費しているんだぞ!」

いやいや、ツッパリたちはそれが目的だろ!教頭先生は、「不良グループには屈しない!」という姿勢をアピールしたが、それがかえって彼らを刺激したのである。

私はそのとき思った。

教頭先生の対決姿勢が、ツッパリたちをさらに刺激することになるのは誰の目にも明らかである。それを敢えてしているのは、教頭がわざと彼らを挑発しているか、よっぽどの大バカかの、どちらかだな、と。

予想通り、その後も非常ベルが鳴り止むことはなかった。

私も一度、教頭先生に

「君も生徒会長なんだから、名乗り出るように呼びかけなさい」

といわれ、仕方なく壇上で呼びかけたことがあるが、もちろん、名乗り出るヤツなんていない。

あとでツッパリたちに、

「生徒会長も大変だな」

と言われた。

(お前が言うな!)

と心の中で思った。

だが、生徒会とツッパリたちは、対立していたというわけではない。ツッパリたちの中には、私の幼なじみが何人もいた。

総番(この言葉も死語か?サル山のボスみたいなものだ)のアライ君とは、中学に入ってはじめて顔見知りになった。アライ君ははじめ、私を生意気だと思ったらしく、中1の時、廊下ですれ違いざまに、何の脈絡もなく、私の頭を思いっきりひっぱいたことがある。

私を武力で制圧しようとしたのだ!

だがその後、私が生徒会長になり、ツッパリたちといろいろな交渉事をしなければならない立場になったとき、幼なじみだったツッパリが、

「こいつ、いいヤツですよ」

と総番に進言してくれたおかげで、その後は総番と仲よくなったのである。

そのうち、中3になると、世代交代なのか、あるいは

「もうこんなバカなことはやってらんねえ」

と思ったのか、彼らはずいぶんとおとなしくなった。

そうそう、思い出した!

私の1学年上のツッパリたちの悪行に手を焼いていたとき、教頭先生の対決姿勢ではまったく埒があかず、われわれ生徒会は「総番の彼女」を通じて、なんとか彼らの行動を抑えてくれるようにお願いしたことがあった。「総番の彼女」と私は、実は幼なじみだったのである。

それが功を奏したかどうかは、覚えていない。

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思い出」カテゴリの記事

コメント

「「あさイチ」に出ている、ダジャレばかり言う解説員の趣味が無線なんですよ」

と、ある人から聞いて、アマチュア無線について調べ始めたらもう止まらない。

今から30年も前、太陽の黒点が増えて太陽風が強かったころ、BCL(ブロードキャスティングリスニング。遠くのラジオ局の放送を聞く趣味)ファンだった。

国内外の放送を受信して報告書を送り、ベリカード(受信証)をもらう。

何が楽しいかわからないかもしれないが、エアメールを出したり、ペナントをもらったり。フェリーに乗って灯台放送を受信したこともあった。

アマチュア無線とBCLは、用語とかで重なる部分もあるので、どんどん引き込まれる。30年ぶりに記憶の底から寅さんが帰ってきたようなもので、始末が悪い。

ハムの免許って、4級なら2日間の講習で取れるのか。というより、デジタル簡易無線なら登録だけで免許もいらないのか。そして、現在のBCLラジオは、むしろ中国で盛んに作られていると知って、世界各地の人がユーチューブに投稿している中華ラジオのレビューをで見て、品定めに夜中までかかった。DSPラジオにも興味津々。

翌日、仕入れた知識を使って、デジタル簡易無線でのCQの出し方とかレピータの使い方、Q符号や和文通話表まで教えてあげたのに、その人からは大したリアクションがない。

大体、歴史好きの癖に、レキシの「狩りから稲作へ」の話を振っても、共感どころか電磁誘導すらないくらいだから、仕方ないか。

結局、やるせない気持ちを押さえられず、家に余っていた同軸ケーブルでマグネチックループアンテナを作ってしまった(意外に簡単です)。

短波ラジオがほしいんだよお!!!

インターネット放送の普及で、VOAやラジオ・スプートニク(昔のモスクワ放送がこんな名前に!)といった放送局までもアジア向け短波放送を縮小していて、しかもパソコン機器の出すノイズがひどくて聞きづらくても。

耳をすましてダイヤルを回すと、遠い国が、目に見えないけどつながっていることを実感できるんだ。

RCサクセションの「トランジスタ・ラジオ」みたいな、こんな気持ち、誰かわかるかい。

http://youtu.be/M7gZPrC5za8

ま、リバプールやベイエリアからの電波は、電離層の関係上、授業をやっている昼間でなくて、夜間でないと受信できないけどね。

ところで、くだんの解説員が番組でいいコメントをしたらしい。

ツッパリがどうしてツッパるようになったか。教室の窓ガラスを割られて下級生や用務員のおじさんがいかに苦労しているとか、校長の指導方法や学校制度そのものにも、問題があるとかないとか。

ツッパリが放送部の連中に焼きを入れてまで伝えさせたくなかったことこそ、ツッパリにとって実は他人(ひと)に知られたくない最大の弱味なのだろう。

校長先生の強気な発言でも、ツッパリの勝手な自慢話でもなくて、焼きを入れられた放送部員が何を伝えたかったかを静かに聞いて考えることが大切なのさ。

だから、ラジオを聴くのさ。

というわけで、TECSUNのPL-660の後継機種、PL-680の発売を待っている。

投稿: QSLこぶぎ | 2015年2月 3日 (火) 19時15分

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