原稿ため込み党の追い込み
2月15日(日)
出張中の2月13日、メールで原稿の催促が来た。
「2月10日が原稿の締切になっていますが、進捗状況はいかがでしょうか。17日の午前に編集委員会で原稿の読み合わせをしなければならないので、16日(月)までにお送りください」
ええええぇぇぇぇぇっ!!!
すっかり高をくくっていた。
その原稿は、専門の話を一般向けに書いてくれという依頼で、400字詰めで10枚~12枚程度という指定字数であった。
与えられたテーマが、荷が重すぎるのと、なんとなく気乗りがしなかったため、締切が過ぎてもまったく手を付けていなかったのである。
それに、出張中にひどい風邪をひいてしまって、出張先で書くこともできない。
これは週末が勝負だな、と思ったが、14日(土)の午前中は、Mさんの蔵書を引き取りに行かなければならず、その作業ですっかり疲れてしまった。
それに、何を書いていいのか、この時点でもまったく分かっていない。
(仕方ない。明日の日曜日に賭けよう)
もう待ったなしである。
しかしやはり体の調子が悪く、午前中は身動きがとれなかった。
お昼を食べ、「さんまのまんま」を見ていたら、すでに午後1時半である。
(いかん!これでは今日一日も終わってしまう!)
とりあえず、車で職場に行って原稿を書くことにした。
ところが、ここで奇跡が起こる。
ラジオもかけず、音楽も聴かず、ひたすら運転していると、なんと原稿の神が降りてきた。
今まで、何を書いていいかまったく分からなかったのだが、仕上がりが何となく見えてきたのである。
職場に着き、仕事部屋で原稿を書き始める。
気がつくと、3時間半ほどで、おおよその原稿が書き上がっていた。
「そのていどの時間で書き上げられるなら、もっと早くはじめておけよ!」
と非難されそうだが、そういう問題ではない。
原稿とは、仕上がりのイメージができあがってはじめて、書けるものなのである。
だから大事なのは、仕上がりがイメージできるようにすることである。
たぶんこれは、原稿に限ったことではないだろう。
原稿の全体の構成が見えてきて、仕上がりがイメージできるようになること。
これを、「原稿の神が降りてきた」という。
| 固定リンク
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 好青年医師(2024.12.05)
- 便座(2024.11.26)
- もう一人、懐かしい教え子について語ろうか(2024.11.17)
- 懐かしい教え子からのメール(2024.11.17)
- 散歩リハビリ・14年後(2024.10.21)
コメント