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やはり私が悪いのか?

3月8日(日)

またまた愚痴ですみません。

メール、というのが、いまだに私にとっては心を乱す存在である。

先走った物言いをして、相手に不快な思いをさせてしまったりすることはよくあることで、そのたびに落ちこんでしまう。

逆に、いただいたメールが実にそっけないものだったりすると、何か俺の言動に相手を不快にさせる原因があったのではないかと、それでまた落ちこんだりする。

全く面倒な性格である。

…という私の面倒な性格を棚に上げて、これから書く愚痴は、例の講演依頼主からのメールの続きである。

「当日配布する資料は、講演会の1週間前までにメールで結構ですからお送りください。資料印刷要員が待っています」

という、まるで脅しのようなメール(もちろんこれは私の被害妄想なのだが)におびえた私は、取り急ぎ図版原稿だけを、先にPDFにして、添付ファイルで送ることにした。

その枚数が、なんとA4で14枚。このほかに、文章形式の資料がA4で16枚ほどあるが、これは後ほど送ることにした。

図版資料をA4で14枚だと、ファイルの容量が大きすぎて添付ファイルで送ることができるか心配だったが、なんとか、戻ることなく送ることができたようだった。

すると、翌日に返事が来た。

「資料は届きましたが、プリントがうまくいきません、ほかの方々にもお願いしてありますが再度、何回かに分けて送っていただけませんか」

またメッセージはこれだけである。「お送りいただき、ありがとうございました」のひと言もない。

「資料は届きましたが、プリントがうまくいきません」という意味がよくわからない。届いたけれどプリントアウトできない、というのは、こちらの責任ではないと思うのだが。

あるいは、やはりファイルの容量が重くて全部は届かなかったという意味だろうか?

私はそう解釈して、こんどは大容量ファイルのダウンロードサイトに図版資料をアップして、そこからダウンロードしてもらうようにメールを送った。

すると返事が来た。

「大容量ファイルのダウンロードサイトはうまくできませんでした。図版の元原があれば幸いです」

大容量ファイルのダウンロードサイトがうまくできなかったというのは、どういうことだろう?単に、「ダウンロードの仕方がよくわからない」ということだろうか?だったら、そう書けばいいのに。

それに、最初から「メールでお送りいただくほかに、念のため図版の元原稿を郵送してください」と依頼してくれればよかったのだ。

ここまでのことは、たいしたことではない。問題は次である。

依頼主のこのメールには、最後に次のようなことが書かれていた。

「それと資料の多さですが、講演会を2時間以内で終了できますか?終了時間は伸ばせません、時間内での終了が借用条件ですので」

メールはこれで締めくくられていた。

私はこの言葉に、目を疑った。

ふつう、依頼する人間に対して、こんな書き方をするか?

ことわっておくが、依頼主は、私よりもはるかに人生経験の豊かな、ご年配の方である。

今までいろいろな講演を引き受けてきたが、こんな言われ方をしたことはない。

私が依頼主だったら、ウソでもこう書くだろう。

「力のこもった資料、ありがとうございました。当日の講演時間は、会場の都合から質疑応答を含めて2時間でございますので、時間的に窮屈かとは思いますがよろしくお願い申し上げます」

講演会は一期一会。こっちはよかれと思って力を入れて資料を作ったのに、「そんなに資料が多くて、2時間で終了できますか?会場の借用条件が2時間しかないんですよ」と、まるでこちらを責めるような書き方をしている。

読者諸賢。

これは私の被害妄想なのだろうか?

いつもの悪い癖なのだろうか?

こんな細かいことにこだわる私のほうが悪いのだろうか?

大部な配付資料を作ってしまった私が悪いのか?

私はもう、自分の常識的な判断というものが、わからなくなってしまった。

メールは、私の心を乱すばかりである。

しばらく旅に出て、頭を冷やします。

〔追記〕

後日談。

依頼主に講演会の配付資料を速達で送ったところ、社会経験が豊富な年配の依頼主から、

「資料届きました」

とのひと言だけのメールが返ってきました。またしても、「ありがとう」のひと言もありませんでした。結局、今まで数回メールのやりとりをしていて、一度も「ありがとう」のひと言もありませんでした。

私みたいに、メールのちょっとした表現不足で心が傷つくような、面倒な人間もおりますので、よい子のみなさんは、メールの表現には十分にお気をつけくださいね。私もこれからは気をつけます。

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