すぐに怒る人たち
「報道番組は、現政権に批判的な報道をすると現政権からすぐに圧力がかかるのに、なぜ同じ放送局で製作しているドラマ『相棒』は、あれほど強烈な現政権批判をしているのに、現政権から圧力がかからないのか?影響力からいったら、報道番組なんかよりも『相棒』のほうがはるかに脅威だろうに。それとも、作り話だと思って受け流しているの?」と妻の疑問。
「『相棒』は、現政権批判というより、現政権の人間を含めた、『人間の愚かさ』がテーマだ。もしこれに反論するとすれば、『自分たちは愚かではない』ことを証明しなくてはならない。しかしそれは彼らにはできない」と私が答えると、
「何だか、わかったようなわかんないような…」という反応。
何か上手い答えがないかなあと思っていたら、映画評論家の町山智浩さんが、本質を一言で言ってくれていた。
「すぐに怒る人たちって、逆にちょっとひねると意味がわからない人たちなんだよね」(『爆笑問題&町山智浩 自由にものが言える時代、言えない時代』(太田出版、2015年)
つまり、彼らはちょっと(表現を)ひねると意味がわからなくなる人たちだ、というだけにすぎない。
わからないことは通り過ぎようとする人たち、ということである。
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