ロードバイクは、人生だ!
5月23日(土)
腰痛が少しおさまってきたので、午後、ロードバイクに乗ることにした。
相変わらず地図のない、いきあたりばったりのサイクリングである。
いきあたりばったりでは長続きしない。何かゲーム的な要素があった方がよいのではないだろうか。
たとえば、ある深夜ラジオのカリスマDJは、自転車で全国のバッティングセンターをまわるという、「バッティングセンター巡礼の旅」を続けているという。趣味とダイエットを兼ねた、一石二鳥の方法である。
しかし私は、バッティングセンターに興味がない。
「自転車でブックオフの旅」というのはどうだろう?、と妻に提案すると、「本を売りに行くのならばいいが、買いに行くのはダメ」と却下された。
ま、ゲーム的な要素はおいおい考えるとして、問題は今日の行き先である。
まず、海側に行くか?山側に行くか?
どうも私は、東京湾をめざすのが、あまり好きではない。ということで、海とは反対方面に行くことにする。
次に問題になるのは、サイクリングロードを走るか?まちなかを走るか?
先週の経験から、まちなかを走るのはちょっと恐いので、やはり安心できるサイクリングロードを走ることにする。
ということで、12時半に出発し、「県境を流れる川」のサイクリングロードを、ひたすら北上することにした。
とにかくひたすら、北に向かって走る。
サイクリングロードを40キロ近く走ってから、大きな国道を左に曲がる。
もはや自分が今どこにいるのかわからなかったが、やみくもに走っているうちに、とある町の駅に着いた。
何と読むんだ?「はる、…ひ、…ぶ」?
まったく知らない町である。
なんでも、この町が生んだ三大著名人は、クレヨンしんちゃんとビビる大木と、あと一人いるそうである。
この町にある県立高校を見物に行こうかと思ったが、道を歩いている人に聞いたら、「ここから遠いよ」といわれたので、あっさり断念した。
気がつくと午後3時を過ぎたので、慌てて帰ることにした。
さて、問題はここからである。
再び「県境を流れる川」のサイクリングロードを、今度は逆方向に走っていくことになるのだが、猛烈な向かい風が吹いている。
それだけではない。
私はすでにこの時点で、40㎞以上も走行しているのである。
私の体力やスタミナをまったく考慮しないまま走り続けた結果、来た道を自転車で帰る体力が、まったく残っていなかったのである!
とにかく、こいでもこいでも進まない。というか、こぐスタミナと気力がぱったりとなくなってしまった。
おまけに、お尻や腰が猛烈に痛み出した。
(あ~あ。今すぐこの場で死んでしまいたい)
泣きそうになったが、とにかくロードバイクをこがないことには家に帰れないのである。こいでは休み、こいでは休みを繰り返しながら、少しずつ進んでゆく。
(行きは追い風だったから楽だったんだな…)
向かい風の恐ろしさを、あらためて知ったのであった。
一つ、わかったことがある。たぶん、ロードバイクを乗っている人ならば、誰でも感じていることなのだろうが。
向かい風を受けて走っていることは、肌で感じることができるのだが、追い風を受けて走っているときは、自分が追い風を受けて走っているという自覚が、まったくないのである。
なぜなのか?答えは簡単である。耳が前に向いてついているからである。
向かい風の場合、風の音がモロに耳に当たり、否が応でも風の音が聞こえてくる。
だが、追い風の時には、風の音が聞こえないので、追い風に助けられているという自覚がないのである。
向かい風は自覚できるが、追い風は自覚できない。
これはまさに、人生そのものではないか!
今日の教訓である!
何度も心が折れそうになりながら、向かい風の中を走って、家に着いたのが、夜の7時半だった。
なんと7時間もロードバイクで走っていたのだ!
あとで調べてみると、走行距離は、およそ90㎞!
もう体はボロボロである。
もうひとつ、今日の教訓があった。
ブログのネタになるからといって、思いつきでロードバイクで春日部まで行くべきではない。
もう2度と行かない。
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コメント
わたくしめも昨日は西風のなか、本格的な黒獅子まつりを見に行きました。
県立高校の位置は、第一応援歌に歌いこまれていますよ。写真の駅から1駅なのでもともと歩ける距離。自転車だと、もっとすぐなのだ。
http://www.tokyokasukokai.jp/%E5%BF%9C%E6%8F%B4%E6%AD%8C-%E5%8B%95%E7%94%BB-%E7%A7%A9%E7%88%B6%E3%81%AE%E5%B3%B0%E4%BB%96/
今じゃ校舎もきれいに変わって、校訓の「質実剛健」もどこへやら。
あ、春日部はアニメ「らき☆すた」の聖地ですから、そっちと間違えられたのでは。
http://blog.livedoor.jp/seichijunrei/archives/52009261.html
それにしても、春日部3大著名人のもう一人って誰かなあ? 片桐仁ですかねえ?
(追伸)
腰が痛いのはサドル位置だけでなくて、乗車姿勢かも。骨盤を立てて猫背になって座ります。腹にアッパーカットくらって、のけぞっている感じですよ。
投稿: 八木崎こぶぎ | 2015年5月24日 (日) 08時21分
なるほど、地図を見てみるとたしかに県立高校は駅から近いですね。「樋堀」あたりを走っているときに、おじいさんに道を聞いたので、「ここから遠いよ」と言われたのかも知れません。やはり地図ぐらいは持っていった方がいいですね。
3大著名人の最後の一人は、もちろんこぶぎさんですヨ!
ちなみに、以前共著で本を出した時、もう1人の執筆者の方がその県立高校出身でした。こぶぎさんより3つくらい上の方だと思います。
「K田君とFさん」
http://yossy-m.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/kf-8e57.html
独特の可笑しさを持った方で、「あの県立高校出身の人は、みんなあんな感じに面白いんだろうか」と思ったものです。
というわけで、私の中での「県立高校が生んだ3大著名人」は、
こぶぎさん
Fさん
片桐仁
に決定したいと思います。
投稿: onigawaragonzou | 2015年5月24日 (日) 09時23分
王 (こぶぎ16世)
「おお おにがわら!
勇者ロトの血をひきし者よ!そなたが来るのを待っておった。
その昔、わたしの曾祖母は、とある城のお姫様じゃった。
しかし、いずこともなく現れた悪魔の化身によって、城は奪われてしまった。
勇者おにがわらよ!
我が母が直々に尋ねたにもかかわらず、「領主とは名字が違う、その名字の家臣なら10人いるが、誰がご先祖かは自分で調べろ」とのつれない返事。
確かに家紋も微妙に違うが、なにしろ曾祖母は品のいい人だったそうなので、お姫様に間違いない。
世が世なれば、その場で手討ちにかける仕打ちじゃが、忍の一字で耐え忍んだのじゃ。
勇者おにがわらよ!
サイクリングロードの終点にそびえるその城へロードバイクで行って、我が曾祖母の出自を明らかにし、竜王の手から城を取り戻してくれ!
成功した暁には、そなたを暗行御史(アーメンオーサ)に取り立て、自転車の絵柄を刻んだ特製馬牌(まぺ)を授けよう。
この馬牌をかざせば、どの駅でもクロスバイク3台まで借り放題じゃ。ただし、ちゃんと正規のレンタサイクル料金を払うのじゃぞ。
では、また会おう!勇者おにがわらよ!」
投稿: ゲーム要素こぶぎ | 2015年5月27日 (水) 10時33分
こぶぎ16世王様!
サイクリングロードの終点にそびえ立つ城に行くことは、私の最終目的でございます。
この城に行くことを、何度挑戦しようと思ったことか。
誰もみな行きたがるが、はるかな世界。
生きることの苦しみさえ消えるというその城に、旅立った人はいるが、あまりに遠いと聞いております。
自由なその城。
すばらしいユートピア。
ああ、あの城は、心の中に生きる幻なのか?!
投稿: onigawaragonzou | 2015年5月29日 (金) 01時07分
そこに行く乗り物はロードバイクじゃなくて、きんとん雲なんですけど。
投稿: ゲーム要素こぶぎ | 2015年5月29日 (金) 07時32分