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原稿の神様、久々に降臨か

5月11日(月)

書くことがないときは、原稿の進捗状況の話を書く。

3月末に、61000字(400字詰め原稿用紙で約150枚)の原稿を書き上げたことは、すでに書いた。

その後、4月末締切の原稿、指定字数の8000字ほど(400字詰め原稿用紙で約20枚)を、5月の連休明けに書き終え、今日出した。

次回、一番近い締切は6月1日で、10000字(400字詰め原稿用紙で25枚)を書かなければならない。

これについては、まだなにも書いていない。

それよりも、2年ほど前に依頼された大部な原稿を、少しでも先に進めなければならない。

あんまり書かないと、依頼をしてきた編集者にすら、忘れられてしまう恐れがある。

ずっと先送りしてきたのだが、どうやら「原稿の神様」が降りつつあるので、この機会に進めてしまいたいところだ。

私にとっての「原稿の神様」とは、原稿に対するアイデアをくれる神様ではなく、「原稿を書きなさい」と啓示を与えてくれる神様のことである。

たいていは、悪い方向への妄想(被害妄想の誇大妄想)が極限に達したとき、

「そんなことをウジウジ考えるくらいだったら、すっぱりと断ち切って、原稿を書きなさい」

と、我に返らせてくれるのだ。

「そんなことをウジウジ考えるんだったら、原稿を書くことで勝ちなさいよ!」

とも言われる(もちろん脳内で)。

私の場合、原稿を書くことに関しては誰も応援してくれないので、自分で自分を鼓舞するしかない。

原稿を出さなければ、私の唯一の取り柄がなくなってしまうような気がする。

むかし、伊集院光が禁煙をして、しばらくして喫煙を再開したとき、信頼するラジオスタッフに、

「禁煙やめちゃったんですか?あ~あ、伊集院さんの尊敬するところ、これで一つなくなっちゃったなあ」

と言われたことが、喫煙を再開していちばんのショックだったという。

これになぞらえて言えば、今までなんとか出していた原稿を、もし出さなかったり、大幅に遅れるようなことがあったりすれば、

「あ~あ、これであなたの尊敬するところが、一つなくなっちゃったなあ」

と言われるかも知れないことを、私は常に恐れているのだ。尊敬されたいわけでもないのに。

頑張ってなんとか続いていたことが、頑張っても続かなくなったり、頑張らなくなったりしたとき、私はよく、

「これで尊敬するところが、一つなくなっちゃったなあ」

とつい、身勝手に思ったりしてしまうのだが、これは立場を変えると、私自身についてもいえる、ということである。

その危機を察知したとき、「原稿の神様」が降りてくるのだろうと思う。

ナンダカヨクワカラナイ話だが。

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