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傾聴姿勢

6月25日(木)

西日本縦断の、2日間の出張は無事に終わった。

出張先ではいつも、先方の方と「ちょっとした会話」をして、関係を築いていかなければならない。今後のこともあるので、あるていど座を持たせて、かつ不愉快にならないトークをすることが必要である。

こういうの、何ていうの?雑談力?

こぶぎさんもコメントで書いていたが、雑談力とか営業トークというのは、なかなか難しい。

私自身も、サッカーとか相撲とか野球とかゴルフとかオリンピックとか、まったく興味がないので、いつも話題に困るのである。

たとえば、こんな話題ならばできる。

今さらですが、TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」って面白いですねえ。

といっても、時間がある時にたまにポッドキャストを聞く程度なんですけど。

これは私の偏見かも知れないですけれどね、TBSの男性アナウンサーって、スポーツ実況メインのアナウンサーがわりと目立っているような気がするんですよ。

昔でいえば、山田二郎とか、渡辺謙太郎とか、松下賢次とか、かつてスポーツ実況で名を馳せたアナウンサーが、花形って感じがしますね。その伝統は、今でもTBSにあるような気がします。

え?すでにこの時点で、この話題についていけない?

スポーツ実況バタケを歩んだアナウンサーは、弁舌爽やかで、歯切れがよいのですが、ところがなんとなく私はなじめないんです。

そこへいくと、安住紳一郎アナウンサーは、それとは真逆です。TBSの男性アナウンサーの中では、異端といってもよいでしょう。体育会系ではなく、ガッチガチの文化系という感じですからね。

ラジオ番組の冒頭の、「おはようございます。日曜日、朝10時になりました。安住紳一郎です」という挨拶が、ちっとも爽やかではない。

喋りのトーンは常に一定で、ラジオだからといってテンションを上げるわけでもない。

だが、折り目正しい落ち着いた喋りとは裏腹に、トークの内容はかなり腹黒い。よくよくこの人のトークを聞いてみると、「ああ、この人は俺と同じで、『根に持つタイプ』だな」と思い、その人間くささに安心するのです。

番組で募集する「メッセージテーマ」に寄せられるリスナーからのメッセージが、どれも安住アナの「文体」にピッタリ合っていて、それもまたそこはかとなく面白い。

「ラジオパーソナリティ」とはよく言ったもので、そのパーソナリティと同じ「センス」や「文体」を持つ人たちが、リスナーとして集まってくるんだろうな。

安住アナのもうひとつすごいところは、ゲストを招いた時のインタビューが、実はかなり巧いということなんです。

一般に、「聞き上手」と言うべきなんでしょうけど、「聞き上手」というのとはちょっと違う。

この点について安住アナは、以前ラジオ番組の中で自分のことをこんなふうに言ってました。

「わたし、自分でいうのもナンですけども、生まれ持った傾聴姿勢というんでしょうか。客としてお店に行っても、店員に間違われることがけっこうあるんです」

傾聴姿勢、という独特の言葉のチョイスが、そこはかとなく面白いですなあ。なるほど、「傾聴姿勢」ね。

ここで私は気づいたのです。

トークで大事なのは、「聞く力」ではない。「傾聴姿勢」なのだ、と。

「傾聴姿勢」こそ、トークの極意、いや人間関係の極意だと思うんですよ。

…とまあ、いかがです?こんな営業トークは。

たぶん誰も食いつかないだろうな。

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コメント

...って、どんだけ相手に傾聴を強いるトークなんだか。

ま、吹きだまらーのよい子の皆さんは、傾聴ならぬ「傾読」姿勢は、もお十二分に鍛え上げられていることと思いますので、大丈夫。

さて、明後日の「にち10」のゲストは、郷土が誇る歌姫・朝倉さやちゃんです。また、最新のポッドキャストには、伝説のオネエこと吉野ママのトークがアップされています。お聞きのがしなく。

http://www.tbs.co.jp/radio/nichiten/pod/index-j.html

ちなみに、にち10で最も面白かった回は、運悪く聴取率調査週間の日にサッカーのワールドカップ戦が当たってしまい、各局がサッカー中継へとなびく中、通常放送の「にち10」がやけっぱちで行った「命の数字」を当てる「サッカー中継ロト」の回です。

この企画、後日、正式な抗議を招いたそうで、当然ポッドキャストに上がっていません。動画サイトや文字おこしサイトで探してくださいね。

投稿: 傾読こぶぎ | 2015年6月26日 (金) 09時30分

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