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在庫なし

6月22日(月)

たぶん、お医者さんや薬剤師さんは1人もこのブログを読んでいないと思うので書くのだが。

かかりつけの病院に行って、「いい思い」をしたことが一度もない。

どちらかといえば不愉快な思いをすることのほうが多い。

今日の夕方、薬をもらいにかかりつけの病院に行った。

平日は仕事をしているし、職場も遠いし、家事もやらなきゃいけないしで、時間を見つけてかかりつけの病院に行く機会がなかなかない。それでも、薬を切らしてはいけないから、月に一度は病院に行かなくてはならない。

いつも思うのだが、医者の先生は私の顔を見ずに、パソコンの画面のほうを向いて私に話しかける。

そもそも月に1度、1分程度、目を見ずに話したところで、いったい俺の何がわかるというのだ?

ところで今日は、前回の血液検査の結果が出たみたいで、パソコンの画面にあらわれた血液検査の結果を見ながら、医者の先生が言った。

「数値が下がりませんねえ。薬は飲んでいるんでしょう?」

「ええ」と私。

「おかしいわねえ。いつも強い薬を出してるんだけど」

いま飲んでいる薬が、かなり強い薬であることは、私も知っていた。

「たまに薬を飲み忘れることがあるので、たまたまそのときに血液検査をしたから、数値が下がらなかったのではないでしょうか」

と私は言おうとしたが、もしそれを言うと、「なんで薬を飲み忘れるんですか!」と責められそうだったので、言うのをやめた。

医者の先生はパソコンをカタカタと動かして、何らかの結論を得たようだった。

「薬を変えてみましょうか。いま、1日1錠を飲むタイプの薬でしょう?」

「ええ」

「朝と晩に1錠ずつ飲むタイプの薬が新しく出たんですよ。それを試してみましょうか」

オイオイ、それじゃまるで人体実験じゃないかよ!

私が断る間もないまま、医者の先生はパソコンをカタカタと動かした。

どうやら、処方箋を作っているようだ。

数値が下がらない原因を、薬のせいにして、それを別の薬で解決しようとしている。

もちろん現代医学では正しいセオリーなのだろうが、どうも納得がいかない。

じゃあいままでその薬で数値が下がっていた事実は、どう説明するんだ?

それに、新しい薬が私に合うのかどうかもわからない。

これではまるで手探りではないか!

しかし、薬を飲まなければ数値が下がらないのだから、背に腹は替えられない。

いまはこの医者の先生にすがるしかないのである。

支払いを済ませ、すぐ近くの薬局に処方箋を持っていった。

「これお願いします。…あ、またおくすり手帳忘れました」

「そうですか。ではとりあえず今日1冊作りますので、後日お持ちの手帳を持ってきていただければ、1冊にまとめます」

もう何冊たまったんだ?おくすり手帳

夕方7時過ぎをまわっていて、薬局はお薬を受け取る人たちでごったがえしていた。

「ただいま混んでおりますので、お出しするまでにお時間をいただきます」

「わかりました」

座って待っていると、しばらくして、薬剤師さんが私のところにやってきた。

「今回のお薬、前のお薬とは違うタイプのお薬ですよね」

「そうです。医者の先生に、薬を変えるように言われました」

「お体に合わなかったのですか?」

「いえ、そういうわけじゃないです」

「あのう…たいへん申し訳ないのですが、今回のお薬、いまうちに在庫がありませんで…」

「ええぇぇっ!!在庫がないんですか?」

私は驚いた。いままで薬をもらいに行って、在庫がないと言われたのは生まれて初めてである。

薬局に薬の在庫がないなんてことがあるのか?

「なにぶん新しく出たお薬でして…」

最近出たばかりの新薬なので、まだこの薬局では扱ってなかったということらしい。

ほらみたことか!医者の先生がいたずらにというか気まぐれにというか、新薬に変えてしまったものだから、薬局にもまだ置いていないという事態が起こったのだ!

「だったら、前に飲んでいた薬でいいです」

と、喉元まででかかったが、言うのをやめた。だいいち、医者の先生の処方箋を無視して、患者である私が薬を変えてくれと言ったところで、無駄な抵抗である。

「後日取りに来ていただくことは可能でしょうか?」と薬剤師さん。

「次にいつ取りに来られるかわからないので、できれば今日のうちに…」と私。

「わかりました。いま、近くの薬局にあるかどうか聞いてみます!」と言って、薬剤師さんは奥の部屋に入っていった。

それにしても、と考える。

私のように1日2日、薬を飲まなくても何とかなるようであれば問題ないだろうが、これが1日でも薬を飲み怠ると大変なことになるような症状を抱えている人だったら、どうなのだろう?在庫がないので待ってください、というわけにはいかないのではないだろうか。

しばらくして、薬剤師さんが再び私のところに来た。

「すみません。近くの薬局にも在庫がなかったんですけど、幸い問屋さんと電話が通じまして、明日の午前中に持ってきてくれるとのことです」

「そうですか」薬の問屋さん、というのはどういうところなのだろう、と一瞬思った。

「ですので、明日の午後にはお渡しできると思うのですが、明日の午後以降に来ていただくことは可能でしょうか?」

「わかりました。明日時間を見つけてこちらにうかがいます」

…ということで、結局薬の受け取りは明日ということになった。

帰り道、ずっと考えていたのは、

「薬局に、処方箋に書かれた薬の在庫がないというケースは、どのくらいレアなことなのだろう?それとも、よくあることなのだろうか?」

ということと、

「医者に根気よく通い続けるには、まず体力と気力が必要だ」

ということだった。

そういえば思い出した。

今日、病院の待合室で待っていたら、受付の人たちが話していたのが聞こえた。

「いま○○さんから電話があってね。今日は診察を予約していたんだけれど、体調がすぐれないので来られないんですって」

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コメント

健康診断に行くと、急に褒めてもらえるようになった。

去年までは、内科検診の先生なんか、

「千切りキャベツを腹一杯食べた後で、ご飯を食べると痩せる。この前、勲章をもらった仲間の祝賀会に行ったら、そう言っていた」

とか、また聞きこの上ない所見を言ってくるのに、今回は不問。

腹囲測定の女医さんなんか、わがことのように、すごい喜びようで、

「腹囲1センチで体重1キロですから、このくらい減って当然です」

みたいな理論的な説明までしてくれて、

「よく頑張りましたね」とベタほめ。

「ズボンも買い替えないといけない」と心配までしてくれた。

なんかむず痒い。

もともと褒め慣れていないこともあるのだが、

だって、頑張っていないんだもの。

ただ、土日に自転車を乗り回しているだけだもの。

今日も今日とて、その検診結果を保健室の先生が解説して渡すということで、取りに行くと、部屋に入るなり拍手をしてくれて、

「頑張りましたね」とスマイル100%。

だから、頑張ってないんだって。

むしろ、勉強はサボってるんだって。

「なんかN市まで自転車で出かけられているって、見た人から聞いたんですけど」

どこから、そんな情報仕入れているんだか。

スポーツ自転車は100キロくらい普通に乗れる。ただ楽しいだけで頑張っていない。自動車と違った風景が、自転車だと見れるのが楽しいと、言えば言うほど、

「でも、分かっていても(減量は)なかなかできないんですよ。頑張りましたね」との賞賛の嵐。

そして「ズボンも買い替えないと」と心配してくれる。

うーむ。つんけんした医者も嫌だが、やたらとズボンの買い替えを心配してくれる医者もどうかしら。

あ、ちなみに、最近は食べ物の好みが変わりまして、毎日、キャベツの千切りサラダを食べてます。

美味しいですよね、キャベツ。

投稿: 頑張れこぶぎ | 2015年7月 2日 (木) 20時52分

ズボンを買い換えるくらいに痩せたなんて…う、うらやましい…。

最近おバカな記事が書けず、カタい内容にばかりなってしまってすみません。コメント殺しですね。

こぶぎ殺すにゃ刃物はいらぬ カタい話題の一つもあれば

なんてね。

投稿: onigawaragonzou | 2015年7月 3日 (金) 01時41分

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