何なんだこの暑さは!
7月23日(木)~24日(金)
職場にかかわる研修会で、中部地方の中核都市に行く。
木曜日はまる一日、施設内で座学だったが、金曜日の午前中はエクスカーションである。
(暑いし面倒くさいから、1日目の座学だけ出て、2日目のエクスカーションは参加せずに帰ろう)
と思っていたのだが、年上の同僚に、
「明日、出えへんの?」
「ええ」
「せっかくだから参加したらええのに。めったに見れへんで」
「はあ」
と言われ、急遽参加することにした。
金曜日、朝9時15分。
全員が集まるまで15分くらい、日陰で待っていると、汗が止まらなくなってきた。
「どしたん?」
後ろから年上の同僚の声がした。ふりむくと、
「キミ、背中がビッショリやで。川にでも落ちたんか?」
背中はもちろん、その汗がお尻にまで流れ、ズボンの後ろがビッショリなのである。グッショリと濡れた汗のせいで、ズボンの色がまるで何かをお漏らししたように変色していた。
「汗かきなもので…」
と言ってみたが、周囲の人たちはすでにドン引きである。
その周囲の様子に、ますます汗が出るのである。
9時30分になり、エクスカーションが始まった。
「みなさん当地へようこそ」
30人ほどの参加者の前で解説の方がご挨拶された。
「今朝はすでに気温が上がっておりますけれど、ご安心ください、午後になれば、…ますます気温が上がります!」
上がんのかい!
「当地は、午前中は北の山側から北東の涼しい風が吹き、午後になると南の海側から南西の暖かい風が吹くので、午前中はしのぎやすいのがふつうなんですけれども、どうも最近はそうした気象の常識が通用しなくなってきておりまして、午前中からすでに海からの暑い風が吹いております」
うーむ。救いのない天気ということか。
「それにこの見学場所は、見晴らしを重視して作られたということから、日差しを遮る木々の緑があまりありません!」
マイナスなことばかりおっしゃる。
炎天下の中を1時間半ほど、専門家の解説を聞きながら広い敷地内を歩き回る。
説明じたいは、とても懇切丁寧で、わかりやすく、勉強になるのだが、暑いことに加えて、自分が尋常ではない量の汗をかいていることの方が気になり、説明を聞いているどころではなくなる。
(ああ、これが夏でなければ説明に集中できるのになあ)
暑さで、集中力も半減といったところである。
中部地方の中核都市は、暑い暑いとは聞いていたが、こんなに暑いところだとは思わなかった。
お昼少し前に解散し、そこからバスに乗ってとある施設を見学する。
施設内は冷房が効いていて、汗がひくかと思ったが、いっこうにひかない。ぐっしょりと不自然に濡れてしまったズボンも、乾く気配がない。
ひととおり見学が終わり、新幹線の駅に帰ろうとするが、先ほどのバスでは駅に戻れない。
受付の方に聞いてみた。
「あのう、ここから新幹線の駅に行きたいんですけど、どう行くのがいいでしょう?」
「そうですねえ。タクシーがいいと思いますけど」
「タクシーですか?」それはお金がかかる。「最寄りの駅まで歩いてどのくらいかかりますか?」
「10分以上かかりますけど、この暑さですから、やめておいた方がいいと思いますよ。絶対にタクシーの方がいいと思います」
「はあ」
だいたい、地元の人が、「暑いから歩くのはやめとけ」というくらい、この町の人たちも、この暑さには慣れていないのだ。
タクシーで新幹線の駅まで行くか?最寄りの駅まで歩いて行って、そこから新幹線の駅に向かうか?
さんざん迷ったあげく、歩いて最寄りの駅まで行くことにした。
こうなったら、もう2,3回くらい川に落っこちたつもりで歩くことにしよう。
10分ほどかけて最寄りの駅まで歩き、電車に乗って新幹線の駅に到着した。
ぐっしょり濡れたズボンは、いっこうに乾く気配がない。
一体今日は、何度川に落ちたのだろう。
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コメント
暑いのである。
今日なんか、曇天なのに蒸してセミも鳴いている。
しかーし、汗など全然かかない。
ずばり、吸汗速乾Tシャツを着ているからだ。
自転車乗り用のサイクルジャージは、さすがにまだ着られるサイズが見つからない。
しかし、運動用の吸汗速乾Tシャツであれば、スポーツ用品店で血眼になって探せば、ようやく着られるサイズを見つけられるようになった。
ちょっとそこの奥さん、どういう仕掛けだか全く分からないが、炎天下で自転車に乗ってても、サラサラなんだな、これが。
まさに、汗腺トレーニングいらずである。
ポリエステル生地なので触るとペラペラで、ピタッとしているから体型が丸わかりで、1着2000円以上もして、しかも無駄にスポーティーな装いになってしまうが、こうなると止められない。
スポーツ用品店の次は、大型スーパーに行って吸湿速乾パンツの品定めだ。
陳列棚の奥までかき分けて、やっと履けるサイズの除湿パンツを購入。早速、履いてみるとコイツもサラサラ、いい感じである。
お金はやたらかかるけど。
しかし、それ以上に大いに不満なのは、巨大サイズの吸汗速乾Tシャツがないことだ。
というか、スポーツ用品店にはそもそも大きいサイズを売っていない。
商機を逃してますよ、全国の社長さん。
とまれ、汗だくの貴兄は、清水の舞台から川に飛び込んだと思って、一度お試しください。
じゃ、涼しいうちに部活の朝練行ってきます。
投稿: 速乾こぶぎ | 2015年7月25日 (土) 05時06分
速乾Tシャツ、私も試してはみたんですが、どうも肌に合わないようで、着ると少し肌が痒くなる感じがするんです。どうにも面倒くさい体のようで。
投稿: onigawaragonzou | 2015年7月26日 (日) 10時37分
吸汗速乾Tシャツはポリエステルなどが使われていますが、化学繊維が肌にあわない人もいるようです。
大汗さん向けの通販下着もあるようですが、やはり混紡だからどうかなあ。
http://news.ameba.jp/20150417-216/
汗はひいても、お肌が荒れては仕方ないですから、そうなると、綿100%の吸汗肌着の着替えを持参して、こまめに着替えるということになるでしょうか。
否、そんな常識的な回答をコメント欄に書いてどうする。
そんな貴兄は舞妓さんに学べ。
http://wakiga.nioi.me/maiko-hansokuhakkan/
週末に速乾Tシャツを着てS台へ(駿台ではない)行ってみましたが、やはり服に覆われていない顔面は、汗が流れます。
自転車に乗っていると常に風を受けているから、乾いちゃっていたわけだ。
その点、舞妓さん秘伝の、この半側発汗現象を使えば、顔面の汗は止まるようです。
ただし、帯で締めた下側は汗まみれのようですが。
体温を下げるために汗をかくもの、むやみに止めればいいわけでもなかろう。
吸湿パンツを履いてもしっとり感はあったので、事前にベビーパウダーでも、はたいておくのが吉かも。
後は汗腺トレーニングですかね。自転車こぎもいいらしいですよ。
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20070620.html
投稿: 速乾こぶぎ | 2015年7月27日 (月) 17時34分