崎山記者の原発ニュース
私も妻も、TBSラジオの崎山記者のファンである。
荻上チキ「Session22」で、「崎山記者の原発ニュース」を継続的に担当している。
311以後、今に至るまで、原発ニュースを継続的に取り上げているのは、「Session22」だけだと思う。それも、崎山記者の力だろう。
崎山記者の話は、マニアックで、わかりやすくて、面白い。
崎山記者自身が、好奇心旺盛だからにほかならない。
とにかくその、風変わりな感じが、とても好きなのである。
だが、私も妻も、崎山記者の風貌を見たことがない。ラジオだから。
先日の「Session22」で、川内原発再稼働の特集があった。
当然、崎山記者が現地取材をした。そのときの様子を、崎山記者は事細かに報告した。
再稼働当日の朝、崎山記者は川内駅からタクシーに乗り、川内原発に向かう。
原発反対のデモを取材するためである。
ところが、である。
原発の数㎞手前で、警察による検問が行われていた。
「ここから先は車は通れません。降りてください」
と言われた。
本来ならば、ふつうの県道なので、「通ってはいけない」という法はないのだが、そこはそれ。この国では、警察こそが法なのである。
無用にもめてもしかたがないと思った崎山記者は、そこでタクシーを降りて、歩いて原発に向かった。
だがこの暑さである。たちまちバテてしまう。
それでも、デモが始まる午前7時前には原発の正門前に着いて、何とか取材に間に合ったのである。
そのときの取材の様子が、ラジオで流れたのだが、崎山記者は、明らかに息を切らしている。ゼイゼイ言っているのである。
それを聞き逃さなかった司会の荻上チキは、取材の音源が終わったあと、
「ずいぶん息を切らしていましたね」
と崎山記者に言う。すると崎山記者は、
「そりゃあ私、肥満体ですから」
と答えた。
さあ、ここでビックリしたのが妻である。
崎山記者の声の感じから、妻の中でイメージしていた崎山記者というのは、痩せている人で、むかしテレビで天気予報などを担当していた「福井敏雄」のようなイメージを描いていた、というのである。
一方私は、崎山記者を、声の感じから、「ポッチャリした人」とイメージしていた。たとえて言えば、俳優の「六角精児」のようなイメージである。
だから「肥満体ですから」という発言を、当然のように聴いていた。
同じ声に対して、一人は「福井敏雄」を連想し、もう一人は、「六角精児」を連想する。
崎山記者に対するイメージは、まったく異なっていたのである!
さて、崎山記者は、実際はどんな姿をしているのか?
答えはまだ、知らない。
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