いまさらピクサー映画
9月22日(火)
中国からの帰りの飛行機の中で、ピクサー映画「インサイド・ヘッド」を見た。
恥ずかしながら、ピクサーの映画を見るのは生まれて初めてである。
アニメ映画だと思ってバカにしていたのがいけなかった。
映画評論家の町山智浩さんが、「今年のベスト」と絶賛し、「全米が泣いた」ならぬ「全町山が泣いた」とラジオで言っていて、この映画のことがずっと気になっていた。
「全米が泣いた」というキャッチコピーは信用ならないが、「全町山が泣いた」のであれば、これは信頼できる。
町山さんだけでなく、ライムスターの宇多丸さんも、この映画を絶賛していた。いわく、「むちゃくちゃ頭の良い連中がむちゃくちゃな努力と粘り強さを重ねて作り上げ」た作品。実験的で、それでいて極上のエンタテインメントになっていて、どの世代が見ても感情移入ができる、という最大級の褒め言葉を並べていた。
ということで、「インサイド・ヘッド」を見ることにしたのである。
直訳すると「脳の中」。主人公は、11歳のライリーという女の子の脳の中にいる、「感情」たちである。
ものすごく抽象的で高度な内容を、エンタテインメントに仕上げ、しかもどの世代にも感動させるという映画に仕上げている。
そしてこれは、見る人それぞれの記憶やトラウマにダイレクトに訴えかける心理実験映画でもある。
で、私もご多分にもれず、映画の中盤の「あの場面」で涙腺が決壊した。
私は「日本語吹替版」で見たが、「吹替版」で見ることもお薦めする。
この映画、同世代の知り合いや友人にも薦めたいのだが(というかすでに多くの人が見ているのだと思うが)、「家族の情愛」だとか「親子の絆」といったことに目覚められると、それはそれでちょっとシャクにさわるから、あえて薦めることはしない。
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