死ぬかと思った
こぶぎさん、1問目は大正解です!
10月7日(水)
急遽、予定が変更になる。
「今日は登山です」
「登山ですか???」
本格的な登山の準備など、してきていないぞ。
「どこに登山ですか?」
「C郡にある有名な山です」
C郡というのは、私が今滞在しているC市から車で1時間ほどのところにある田舎町である。そこにあるK山(現地読みでF山)は、この地域の人たちにとってそこそこ有名な登山スポットなのである。
「あなたが手がけた仕事に関係する山なんですから、あなたのために登るのですよ」
「ありがとうございます」
と言ってはみたものの、心の準備はできていない。
「それに、その山は日本でも大人気だった大河時代劇のロケ地にもなりました。第2回に出てきます」
「そうですか。その山の標高はどのくらいですか?」
「700メートルくらいです」
「というと、高尾山よりもちょっと高い程度ですね」
しかし、この認識が誤っていた。
登り始めたとたん、急勾配になり、いきなりキツい。
途中、3つの登山道に分かれていた。第1登山道、第2登山道、第3登山道。
「どの登山道が楽ですか?」
と、山から下りてきたばかりの人に聞くと、
「第1登山道です」
という。
その言葉を信じて登ったのだが、これが間違いだった。
遠回りな上に、山の急斜面の岩場を登らなくてはならない。
ロッククライミングか!
しかも、ちょっとでも足を滑らせると、谷底に転落する危険がある。
「ひぃぃぃぃ~!!!」
私以外の方々は皆健脚で、どんどん登っていくのだが、私は、
「ああ、もうここで死んでもいいや」
と思ったほど、身動きがとれなくなってしまった。
誰だ、高尾山と同じくらいだといったヤツは!
…あ、俺か。
同行の方は、1時間くらいあれば頂上まで登れるだろうとおっしゃっていたのだが、とんでもない!
2時間半ほどかけて、ようやく頂上に着いた。
例によって、川に落ちたような大汗である。
ズボンは、お漏らししたみたいにぐっしょりと濡れていた。
頂上からの眺めのよさだけが、唯一の達成感である。
もう2度と登らないと誓ったその山の名前は…。
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コメント
あのう、映画祭じゃなくて、葦祭のレポートになっちゃってるんですけど。
ま、いろんな史劇ドラマのロケ地だそうです。
投稿: 祭違いこぶぎ | 2015年10月 8日 (木) 01時53分