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ラグビー解説者への道

話をラグビーに戻す。

最近、このパターンが多いなあ。

テレビでラグビーワールドカップの日本対スコットランドの試合を見て、最も失望したのは、元ラグビー選手と思われる人による解説だった。

精神論しか言わない。

ふと思ったのは、ラグビーの試合は、テレビで放映される機会があまりないため、解説者が育っていないのではないだろうか?

昔々、テレビで見たラグビーの試合は、ただ単に俯瞰で試合の様子を映し出すものばかりで、一体グラウンドで何が起こっているのか、まったくわからなかった。

(なんか、遠くで揉めてるなあ)

という感じだったのである。

このたびのワールドカップでは、「見せ方」を工夫して、カメラワークを凝ったり、ルールの説明を画面の横に出したりして、たぶん以前よりもだいぶ見やすくなったのだろうと思う。

だが残念なことに、解説者だけは近代化が進んでいなかったのだ。

そこで思ったのだが。

野球とかサッカーとかテニスとか、すでに確固たる「解説者世界」が確立しているが、ラグビーの解説者世界は、いまだ荒涼たる大地である。

今からラグビーを勉強して、精神論ではない、合理的で面白い解説ができるようになれば、解説者として売れるのではないだろうか。

頑張れば、私だってラグビー解説者になれるのではないだろうか?

いやむしろ、ラグビーについてド素人の人間のほうが、あの複雑なルールをわかりやすく解説するのに適しているのではないだろうか。

なにより私は、元ラグビー選手だと言い張っても疑われない体型である。

4年後に日本で行われるワールドカップに向けて今から準備すれば、かなり需要があるのではないかと、とらぬ狸の皮算用をしているところである。

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