いけずの町
12月10日(木)
新幹線と在来線を乗り継いで4時間ほどかかって、「山の上のアトリエ村」に到着する。
もうこのアトリエ村に来ることはないだろうと思っていたが、たぶん今回こそが、ここでの本当に最後の仕事である。
アトリエ村での仕事が終わり、少し時間があったので、せっかくだから寄り道をして帰ろうと思い立つ。
まだ行ったことのない町の博物館で、ちょうどいま企画展をやっているというので、行くことにした。
だがその博物館は、ビックリするくらい交通の不便な場所にある。
「山の上のアトリエ村」からいったん「新幹線のとまる駅」に戻り、そこから、在来線に乗って1時間で、その町の最寄りの駅に着く。
だがそこから先の交通手段がない。路線バスもないのだ。
調べてみると、地元のタクシー会社が、相乗りというシステムをもうけていることがわかった。
これはいわば路線バスの代わりとなるもので、通常のタクシーとは違い、バスのように時間が決まっており、停留所もある、というものである。
どうやら交通手段は、この相乗りタクシーしかないらしい。
ホームページで調べてみると、「相乗りタクシーを利用するには、1時間前までに予約が必要」とあった。
午後2時前、タクシー会社に電話をかけてみた。
「あのう…相乗りをお願いしたいんですけど」
「どちらからどちらまでですか?」
「そちらの駅から博物館の近くの停留所までです」
「何時頃になりますか?」
「いまから在来線に乗ると、3時3分にそちらの駅に着くようです」
「そうですか…。そうしますと、次は3時51分の相乗りタクシーになりますね」
相乗りタクシーは路線バスと同じで、時間が決まっているのだ。
「3時51分ですか?!」
ということは、無人駅みたいなところ(想像)で50分も待つことになるのか。
それよりなにより、博物館に着いたとしても、ほとんど見学時間がないではないか!
「あのう…普通のタクシーというのはないんでしょうか?」
「ありますよ。予約していただければ、その時間に駅に参ります」
…ということは、駅に常駐しているわけではないんだな。
「ちなみに、そちらの駅から博物館まで料金はおいくらですか?」
「少々お待ちください、いま調べますので…。…えー、3500円ですね」
「さ、3500円!?」
往復で7000円である。いったいどんなところにあるんだ?さすがに往復7000円はキツい。
「どうもすみませんでした」といって電話を切った。
ということで、その町に行くのを断念した。
さて、ここでクイズです。
私が行くのを断念した町というのは、何という町でしょうか?
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コメント
あーあーあー
今週は声が出ないのである。
風邪って、ブログ読んでいると感染るものなのか。
今日も今日とて、絶唱みたいなダミ声で、JGやKIGを何とか乗り切る。
そして、現在ロケ真っ最中の「路線バス乗り継ぎ旅」新作について晩飯トークをすることもなく、医者に寄ってそのまま直帰。
明日もJGが待っている。声が出なければ、おまんまの食い上げだ。
こんな状態だから、今回も解答権を放棄する。
どうせ、クイズの答えなんて合いしょうもないから。
投稿: 感冒こぶぎ | 2015年12月10日 (木) 20時30分
こぶぎさん、正解です!
投稿: onigawaragonzou | 2015年12月10日 (木) 22時30分