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中国のソン・ガンホ

12月23日(水)

休日だったので、近くの映画館でやっている「新・午前10時の映画祭」というものに行ってきた。

いま上映しているのは、「宋家の三姉妹」という、中国、香港、日本の合作映画で、いまから17年前の1998年に公開された映画である。

公開された当時、神田の岩波ホールでみた記憶があるのだが、内容もキャストもまったく覚えていなかった。

中国近現代史を動かした三姉妹の物語。長女は中国の大財閥と結婚、次女は中国革命の父・孫文と結婚、三女は中華民国総統の蒋介石と結婚した。

映画の内容自体は、史実というよりもドラマ性を重視したご都合主義的な展開で、また、大人になったいまになって見ると、政治的にもさまざまな方面に配慮した映画だな、と思う。

1368325945758013461_2この映画の中で、三姉妹の父親役が姜文(チアン・ウェン)という俳優なのだが、映画の中ではこの姜文の演技が、ひときわすばらしかった。

というか、私の乏しい中国映画鑑賞歴の中で、そのほとんどに、姜文が出ていることに気づいたのである。

「芙蓉鎮」(1986)、「赤いコーリャン」(1987)、「鬼が来た!」(2000)など。

そして、「宋家の三姉妹」にも出演していたことを、17年ぶりに見た映画で、あらためて知ったのであった。

あとで調べてみると映画出演はそれほど多くはないのだが、印象の強い作品に出演していたことがわかる。

たしかに、姜文は名優である。

で、調べてみると、この役者は1963年生まれで、まだ52歳なんだな。

20年ほど前に映画を見たときは、ずいぶんと年上の役者だと思っていたのだが、年齢は私とほとんど変わらないことにビックリした。「宋家の三姉妹」の父親役を演じていたときは、まだ30代に入ったばかりだったのだ!

名優は若い頃から、たしかな存在感を示していたのだ。

6d9a3_1215_300x409x9a3c2f224344d980韓国でいえば、ソン・ガンホのような存在感のある名優である(また始まった)。

姜文とかソン・ガンホとか、イケメンではなく「味のある顔」っていうのが、名優の条件なのではないだろうか。

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