「ふるさと納税」について考える、のココロだぁ~
(BGM)(ナレーション)
「『鬼沢昭一の、鬼沢昭一的ココロ』、今日は、『ふるさと納税について考える』
口演:鬼沢昭一
筋書き:鬼瓦権造
お囃子:山本直純」
(BGM終わり)
どうも「ふるさと納税」について、本気で考えなければならない時期に来ましたな。
え?遅すぎるって?まあ今まで実感がわかなかったんだから仕方がありません。
宮坂さんも、「確定申告で持っていかれるくらいだったら、ふるさと納税でもはじめようか」などと思案しているご様子。
さてその宮坂さん。休みの日に喫茶店で本を読んだり原稿の構想を練っていたりしておりますと、隣の席にアラフォーの女性二人組がやって来た。
女性のうちの一人がノートパソコンを開き、なにやら二人で熱心に画面を見ては、画面に指を指して、あーでもない、こーでもないと話しております。
ノートパソコンの画面が、ちょうど宮坂さんにも見える方向に開いていたので、見るとはなしに見ていると、そこに出ているのは、肉、肉、肉…。牛肉が並んでいる写真です。
「通販サイトで、どの肉がいいのか選んでいるのかな?」
と思っていると、どうも様子が違います。
「いやいや、これは買うんじゃなくて、あくまで寄付だから…」
と、二人は何度も、まるで自分に言い聞かせているようにくり返しているではありませんか。
宮坂さん、もう一度画面を見て、ようやくわかりました。
ははぁ~ん。これは「ふるさと納税」についてのホームページだな。
ホームページを見ながら、どこに寄付すべきか、二人でどうやら「ふるさと納税会議」をしているようなのであります。
きっとこの方たちも、確定申告で「ふるさと納税」に目覚めたに違いありません。
「みんな、どうやって選んでるんだろうねえ」
「ランキング上位ってのを見てみようよ」
「なるほど、保存がきくものも人気があるのか」
「細かいものをいっぱいもらえる方がお得感があるかも」
「自分じゃ買わないけど、もらえば嬉しい、ってものがいいのかも」
「やっぱり肉は強いわよねえ」
などと、二人の「ふるさと納税会議」は尽きません。
「でもお肉をいきなりたくさん送られてきても、困るわよねえ」
「そうねえ」
「たとえばさあ…」
「何?」
「今度この日にパーティーやるから、この日に合わせて肉を届けて、ってお願いすることもできるのかしら」
「さあ、どうかしら。でも、当然そうしてくれてもいいわよねえ」
おいおい、それじゃあ完全に通販で商品を買うのと同じじゃないか!
さっきまであれほど「寄付よね、寄付」と自分たちに言い聞かせていたのに。
…と宮坂さんは心の中で思ったのでした。
そんなこんなで、一時間ほど続いた「ふるさと納税会議」の様子を横で盗み聞きしていた宮坂さんは、いっこうに仕事がはかどらなかったのでした。
ところで、「ふるさと納税」で本当に、お届け日なんて指定できるんでしょうかねえ。いっぺん、「ふるさと納税」のスペシャリストに聞いてみないといけませんな。
次回は、「買いかぶり」について考える、のココロだぁ~
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コメント
(BGM)こーどーもーでんわーそーだんしつ!
次のお友達です。どうぞ。
鬼瓦権造、10さいです。ふるさと納税の謝礼品で配達日指定をすることはできますか?
はい、では無茶苦茶盛況先生、おねがいします。
鬼瓦君は、ふるさと納税ってなんだか知ってる?
うん、物を税金で買える夢の仕組みだって、お父さんが言ってた。
それが、ちょっと違うんだなあ。ふるさと納税って、どこがやっているかわかるかな?
わかんない。
市役所とか町役場とか、お役所がやってるんだ。お役所仕事ってねえ、寄付金の事務処理に時間がかかるから、たいていは謝礼品の送付日がいつになるかは、わからないんだよねえ。
でも、山形県最上町ではね、最上牛の配達指定日が決められるんだよ。2か月以上先の日付だけど。でも、これでもかなりサービス精神があるほうだね。
先生が実際にもらったケースだと、土日の曜日指定くらいはできるけど、入金して忘れたころにやっと品物が届く、といった感覚かな。
お米なんかも、袋に半分残ったくらいで入金しないと、届く前にお米が足りなくなって、困るよ。
鬼瓦君、わかったかな? バーベキューの計画は、2か月以上前に立てておいてくださいね。さよならー。
投稿: 全国こぶぎ相談室 | 2016年2月23日 (火) 02時27分