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引きが強い旅

2月24日(水)

またまた旅の空です!

「体調が悪くなる理由は、旅をしすぎるからだ」とこぶぎさんに指摘されて、たしかにその通りだと思ったのだが、本人の意思とは無関係に、どうにも次から次へと旅が降ってくる。

今回の目的地は、隣の国です。

午前9時10分にこの国の国際空港から飛行機に乗り、隣の国の国際空港に着いたのが11時50分。入国審査を済ませ、休む間もなく午後1時発のバスに乗り、今回の目的地の町に着いたのが午後5時である。実に4時間もバスに乗っていたのだ。朝6時に家を出てから11時間が経過していた。

今回の出張は、職場の他のチームの出張に「応援」というか「人数合わせ」のために参加したもので、いわばピンチヒッターである。自分自身、どんな予定なのか、あまりよくわかっていない。

「この国」側のメンバーもいろいろなところからの混成部隊で、初めてお会いする人が多いし、「隣の国」側のメンバーに至っては、全員初対面である。私以外の「この国」側のメンバーはみな、隣の国のメンバーの人たちと何度も顔を合わせているようだ。

つまり私は、またまた例によって、初対面の人たちに囲まれることになったのである。

その町のバスターミナルに着くと、「隣の国」側の人たちが迎えに来ていて、「とにかく早く乗ってください」と、説明もなく車に分乗させられた。

他のメンバーと離れ、一人、見知らぬ人の車に乗せられた私は、ちょっと不安になってしまった。

車で20分ほど、どんどん郊外に連れて行かれて、周りの景色がどんどん寂しくなってくる。「どこに連れて行かれるんだろう?」とだんだん不安になっているころに、今日泊まる予定のホテルの前に車が泊まった。

「チェックインしたらすぐに集まってください。これから会議です!」

チェックインして休む間もなく、そのホテルの会議室で5時半から会議が始まった。

これが8時近くまで続き、そのあと、例によって会食である。

9時半過ぎに会食が終了した。2次会に誘われたが、今回は体調のこともあり、ご遠慮させていただいた。

アア、疲れた。

そうそう、ひとつ、おもしろいことがあった。

今回の出張に参加した「この国」側のメンバーのひとり、まだ若い青年なのだが、着いた先の国際空港で初めてお会いした。

会話の流れの中で、「僕の実家は○○市なので…」という言葉が聞こえてきたので、

「私も○○市出身ですよ!実家のある町は何という町です?」

と聞いたら、

「××町です」

という。

「私の実家も××町にありますよ!何丁目です?」

「2丁目です」

「私は3丁目!」

いろいろ聞いてみると、私の実家とその人の実家は、歩いて2分くらいのところにあることがわかった。

「すると、ひょっとして△△小、◇◇中出身?」

「そうです!」

ということで、初対面で一緒に旅をする青年は、小学校の後輩だったことがわかったのであった。

相変わらず、引きが強いねえ。

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