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再遭遇!駅弁スマホ女

2月17日(水)

またまた旅の空です!

2ヒントは、「初めて乗った新幹線で終点まで行きました」。

さて、その新幹線の中にて。

途中のO駅から乗ってきて、私の座席の隣に座ったのが、ビックリするくらいケバい、20代くらいの女性だった。

ピンクのスーツケースと、ピンクのハンドバッグを持っていた。

(あ~、俺のイヤなタイプの人だ)

その人が握りしめていた切符を見ると、その人は、O駅の次のT駅で降りるようだ。

(よかった。30分の辛抱だ)

その人は、O駅で買ったと思われる駅弁を座席の前のテーブルに置いた。これから駅弁を食べるらしい。

開いた弁当を見ると、俺だったら絶対買わないよな、という、あまり美味しそうにも見えない駅弁である。なんでこんな弁当をチョイスしたのか?

まあそれは、よけいなお世話なのだが。

しかも次のT駅までの所要時間は30分弱である。30分で弁当を食べきれるのだろうか?

まあそれも、よけいなお世話なのだが。

その女性が駅弁を食べ始めたのを見て、驚愕した。

お弁当をひとくち食べては、スマホを5分ほどいじっているのである。

ひとくち食べては5分スマホをいじり、またひとくち食べては5分スマホをいじる。

出た!例の「駅弁スマホ女」だ!

ここにも生息していたか!

よく観察すると、弁当のご飯を、ほんのひとくち食べては、咀嚼しているあいだに、スマホをいじっているのである。

私はこれを、「駅弁スマホダイエット」と名づけて、新手のダイエット法だと勝手に位置づけている。

それにしても心配なのは、次のT駅まで30分しかないのだ。

そんな食べ方をしていたら、T駅に着くまでには食べ終わらないぞ!

しかし、「駅弁スマホ女」はそんなことを意に介することなく、ひとくち食べてはスマホを5分、と繰り返している。

そうこうしているうちに、まもなくT駅に到着しますという車内アナウンスが流れた。

駅弁の中身を見ると…。

まだ8割も残っているではないか!

「お前、本当に駅弁を食う気あんのか!」

と、胸ぐらをつかんで問いただしたい心境になった。

しかし、「駅弁スマホ女」はそんなことを意に介することもなく、食べかけ、というかほとんど手をつけていないに等しい駅弁をビニール袋に入れて、新幹線を降りていった。

「だったら何で駅弁を買ったんだよ!」

と、胸ぐらをつかんで問いただしたい心境になった。

「嫌いなタイプの女性はどんな女性ですか?」

と問われたら、今なら迷わず、

「駅弁スマホ女!」

と答えたい。

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コメント

「ガラ飯じゃ、もう時代に追いつけない」

http://www.takaratomy-arts.co.jp/specials/smarthan/

投稿: スマホ飯こぶぎ | 2016年2月18日 (木) 01時45分

(「読者様の中に、お医者様はいませんか?」コメント欄の続き)

大体、細かいことまで気になっているところからして、もおストレスかかっている証拠で、

今回の旅の最中、ずうっと観察していると、今どきの若者は、のべつ幕なし、スマホをいじっているのである。

だから、食事の最中にスマホをいじっているのではなくて、スマホをいじっているうちに、たまたま弁当の時間になっただけに過ぎない。

「まさお、テレビ見ながらご飯食べるの止めなさい」

の「テレビ」が「スマホ」に変わっただけなのだ。

時代の移り変わりで、たかだか「ながら視聴」をする最先端のメディアが変わっただけなのに、

こんなことに、いちいち目くじらを立てているから、旅先でのストレスが増すのである。

むしろ、スマホの弊害は、無計画に旅にでかける若者が増えたことにある。

ふつう、旅行といえば、出発前に「歩き方」とか「るるぶ」とかを熟読して、どこに行きたいか観光ルートを決めません?

こちとら、観光名所や食べ物屋はもとより、美術館の展覧会情報からクロスバイクを貸し出すレンタサイクル店の地図まで、十二分に調べ上げている。

ところがだ、スマホがあれば、地図も乗り換え案内も食べログも、その場で読めるし、はぐれても電話すればいいので、待ち合わせ場所さえ決めないのだ。

だから、どこに行きたいか聞いても、目的地の城以外は、本当に何も決めずに来たらしい。

魔法使いじゃあるまいし、決めてもないところへどうやって連れて行けるのか。

せっかくお金と時間をかけて、遠くまで来たのに、もったいない。

「旅のしおり」も作らない旅なんか、旅ぢゃない。

などと、目くじら立てているうちに、旅の疲れがぶりかえしてきたので、もう寝ます。

しかし、他の場所ではすっかり見かけなくなった韓国人旅行者のみなさんって、ここにわんさかと来てたのね。

投稿: 旅人こぶぎ | 2016年2月21日 (日) 23時09分

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