めくるめく読書エッセイ
いまだに、高校時代の友人、元福岡のコバヤシには、教わることが多い。
昨晩遅く、携帯にメールが来た。
「こんばんは。コバヤシです。
相変わらず忙しいのでしょうが、お元気でしょうか?
ところで、どうでも良い話ではありますが、会社の今の上司が、活字中毒者&漫画マニアなのですが、最近、川上未映子と何とか(名前失念)という歌人の対談集を貸して貰ったところ、意外に面白く、そう言えば最近買った文芸誌に川上未映子と村上春樹の対談があったので、読みました?と聞いたところ、読んでな無いので貸してということで会社に持って行ったら、その雑誌に詩人の工藤直子(上司曰わく巨匠らしい)と松本大洋のコラボによる連載が有り、むしろ、そちらに過剰に反応していました。この2人は実は親子だそうで、2人が一緒に仕事をするのは始めてではないかと、しきりに感激していました。前置きが長くなりましたが、上司が、松本大洋は絵も上手いし天才なんだと力説するので、高校時代の友人が子供向けの本を書いた際に松本大洋が表紙を書いてくれたと自慢していた、と言ったら、それは自慢しても良い話だ凄いことだ、と言われました。今更ながら、ふ~んと思った次第。それではということで、その上司に何か松本大洋の漫画を貸して下さい、と頼んだら竹光侍というのを貸してくれて、今読んでますが、独特の画風と相まってかなり良いですね。貴殿が自慢していたのも、成る程と思っているところです。
と、長々とどうでも良い話を失礼しました。暇が出来たら、またそのうち飲みにでも行きましょう。
では、また。」
この短いメールの中に、私の知らない情報がたくさん詰まっている。
川上未映子(私はこの作家の小説をまだ読んだことがない)と、何とかという歌人の対談集。
川上未映子と村上春樹の対談が載っている文芸誌。
その文芸誌には、工藤直子(この詩人の名も初耳である)と漫画家・松本大洋のコラボの連載が載っていて、しかもその二人は親子であるとのこと。
漫画家・松本大洋は、私の本の表紙の絵を描いていただいた漫画家なので、よく知っている。お会いしたことはないが。
そしてまわりまわって、コバヤシは、松本大洋の「竹光侍」を読んだ、というのである。
もはやこれは、一つの読書エッセイである。
このメールに書かれている情報は、どの程度周知の事実なのか?単に私が無知なだけなのか?
とにかく、無知な私は、こうやって高校時代からずっと、コバヤシからいろいろなことを教わってきた。
ジャズ然り、蕎麦然り。
そして私はこれから、一つ一つ、コバヤシがこのメールに書いていることを、後追いするのである。
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