恥ずかしい日常なのか
3月26日(土)
毎日のようにご覧いただいてる方がいるのに気が引けるが、このブログは、「日常を記録します」ので、恥ずかしい日常も晒す。
ところで、「恥ずかしい」という基準は、人によってまちまちである。
たとえば、「送別会で酔っ払って、居酒屋に記念品を忘れてきた」ことが、意を決して晒すべき恥と感じる人もいれば、その程度では恥と思わない人もいる。私は後者である。
だからこれから書くことが、「その程度のことが恥ずかしいのか!」と言われかねないのだが、はたして読者諸賢は、恥ずかしさの基準が奈辺にあるのか、ご自身と重ね合わせながら読んでいただきたい。
たとえば、つい最近のことだが、朝、職場の事務室で、職員さんに書類を渡して説明していたとき、ひとしきり説明が終わったあと、その女性の職員さんが私に言った。
「あのう…、セーターの前のボタン、一つずつズレてますよ」
見てみると、セーターの前のボタンが一つずつズレてとまっている。
正面から見ると、私のセーターの前の部分が、斜めに歪んでいる感じに見えるのである。
私は職場に来るまでずーっとボタンが一つずつズレていたことに気づかないままだったのである。
「朝、お忙しかったんでしょう。私もよくあることですから」
とその職員さんも言ってくれたが、はたしてこれは、「恥ずかしい」ことかどうか?この程度のことなら、よくあることだろうか?
では、これはどうだろう?
ママチャリのサドルってじっくりと見たことあります?
サドルの下には、太い金属製のバネが二つほど付いていて、それがクッション代わりになってくれるおかげで、自転車のサドルに腰をかけても、お尻を痛めなることなく、快適に乗ることができるのである。
ところが数日前、通勤のためにママチャリに乗っていたら、サドルについている二つの太い金属バネのうちの一つが
バキッ!
という大きな音を立てて、金属のバネの部分が切れて、とれてしまったのである。
金属バネはコロンコロンと、道端に転がり落ちてしまった。
あんなに太い金属のバネが切れることなんて、あるのだろうか?
それでも、金属バネのもう一方は大丈夫なので、そのまま乗ることにした。
しかし、きわめて乗り心地が悪い。右側の金属バネがすっかりとれてなくなってしまったので、右側の支えがなくなり、サドルじたいが右に傾いてしまったのである。
それでも我慢して乗っていたら、今度は左側の金属バネが、
バキッ!
という大きな音を立てて、やはりとれてしまったのである。
これで、サドルを支える金属のバネがすっかりなくなってしまった。この状態で自転車に乗ると、クッションがないことになるので、ちょっとの移動でもすぐにお尻が痛くなる。
これではとても通勤に差し支えるということになり、今日、自転車屋さんに持っていって、直してもらうことにした。
「サドルのバネが切れちゃってますねえ」
「ええ、そうなんです」
「体重がヒドくかかりすぎると、まれにこういうことが起きます」
「そうですか」
つまり、お前は太りすぎだから、その重みに耐えかねて、サドルのバネがぶち切れたのだと、自転車屋さんは言いたいわけである。
自転車屋さんは、もう一つ気づいた。
「ああ、後輪のタイヤ、かなり横にひびが入ってますねえ」
「あ、そうですねえ」
「これはヒドい。いつパンクしてもおかしくありません」
「そうですか」
「自転車は、後輪の方が体重がかかりやすいですから、体重がヒドくかかるとこのようになるんです」
「なるほど」
つまり、後輪のタイヤのひびは、太りすぎが原因だと、自転車屋さんは言いたいわけである。
さて読者諸賢。
これは、恥ずかしい日常か?それともこの程度のことなら、ブログに書くまでもない出来事だろうか?
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コメント
お客さん、できましたよ。
ああ、ありがとう。まったく恥ずかしいこと、この上ない。
いえいえ、サドルを尻で壊すなんてよくあることです。私だって、デスクチェアの底板を尻で2度もカチ割っていますし。
そうじゃなくて、せっかくママチャリが壊れたのに、この好機を捉えてクロスバイクに買い替えずに、ママチャリの修理を頼むのが恥ずかしいんだ。
そういうのは「自転車沼」にどっぷりつかった人がやればいいんですよ。お客さんなんか自転車部長の癖に、最近はサイクリングに全然行ってないでしょう。
まあ、出張ばかりで時間がなくてね。
でも、せっかく駅まで自転車通勤されているなら、ちゃんとしたクロスバイクを買って、一つ先の駅まで乗ればそれだって立派なサイクリングですし、そういう積み重ねが減量につながるんですよ。ロードバイクみたいに肩肘張らなくても、気軽に街乗りできるスポーツ自転車がクロスバイクですから。
商売上手だね。でも今回はママチャリの修理だけにしておくよ。
分かりました。では、新しいサドルですが、ご注文通り、セラのSMPを付けておきました。
http://www.chari-u.com/parts/saddles/subsmpstrike.html
カーボンなのでガチガチに硬くて、しかもサドルの中央部が大穴になっています。いわゆる「拷問サドル」ですが、ポジションさえ決まればレースはぶっちぎりです。
ありがとう。これなら、最初からスプリングがついてないから、バネを飛ばすこともないしね。
あと後輪タイヤですが、これもご注文通り、ディスクホイールに交換しました。
http://jitensha-hoken.jp/blog/2015/10/disk-wheele/
スポークの部分がすっかり丸いカーボン板で覆われて、円盤みたいになっているタイヤです。もともと競技用ですから空力性能はばっちりですし、円盤部分にイラストを描けば「痛チャリ」になります。ただし横風に弱いですからご注意ください。
ありがとう。頼んだ通り、ちゃんと円盤部分に犬神佐清(すけきよ)のイラストが描かれているから、周りの視線はくぎ付けだね。
しかしお客様。
何だい?
このサドルと後輪の代金だけで、クロスバイクどころか、ロードバイクが一台買えちゃうんですけど。
投稿: こぶぎ自転車店 | 2016年3月28日 (月) 01時18分