« なぜ男は長靴を履かないのか? | トップページ | 碩学脱線トーク »

徒然草に出てくる町

3月16日(水)

前回に引き続き、地下鉄と、その地下鉄に乗り入れている私鉄電車を乗り継いで、1時間半ほどかけて「駅名にカタカナが入っている駅」まで出かけた。

そこの工房には、実直な働きぶりのSさんという職人さんがいて、話をしていると、なんとSさんは「前の職場」の「隣の職場」の、10年ほど前の卒業生で、「丘の上の作業場」のリーダーであるYさんの教え子だということがわかった。

「じゃあ、K君は知ってますか?」K君というのは、「丘の上の作業場」で一緒に作業をした仲間である。

「ええ、僕の一年後輩です」

共通の知り合いが多いことに驚いた。

「じゃあ、どこかで会っていたかも知れませんね」

「そうですね」

まったく、世間は狭い。

さて、そこでの仕事が少し早く終わったので、ちょっと電車を乗り換えて、子どものころから行ってみたいと思っていた町に寄り道することにした。

子どものころ、兼好法師の『徒然草』を読んでいて、当時私がよく乗っていた鉄道路線の駅名と同じ地名が出てきて、ビックリしたことがある。

たしか旺文社文庫版だったと思うが、その部分の脚注を見ると、その地名はたしかに、その駅がある町のことを指しているというのである。私はますますビックリした。

『徒然草』といえば、出てくる地名はもっぱら京都の地名だと思っていたので、まさか自分の家の近所が『徒然草』に出てくるとは、思ってもみなかったのである。

それから何度も、その鉄道路線に乗ったのだが、電車がその駅を通るたびに、

(『徒然草』にも出てくる由緒ある町だなんて、一体この町はどんな町なんだろう?)

と想像を膨らませながらも、一度も途中下車したことはなかった。私にとっては、まったく用事のない町だからである。

そして今の今まで、この町のことが、ずーっと気になっていたのである。

で、ようやく30年越しの念願を果たすべく、この駅に降り立ったのであった。

こぢんまりとした、落ち着いた感じの町である。

Photo町の中を、用水が流れている。

道を歩いていたおばさんに聞いてみた。

「この用水路の堤に植わっている木は、桜ですか?」

「ええ。もう少ししたら、桜が満開になって、それはそれは綺麗ですよ」

「そうですか」

少し時期が早かったようだ。

散歩するには、とてもいい町である。

さて、その町の名前というのは…。

|

« なぜ男は長靴を履かないのか? | トップページ | 碩学脱線トーク »

旅行・地域」カテゴリの記事

コメント

日付が変わって、今日は卒業式。

祝賀会では、トリのあどに啓翁桜のセンターで挨拶しないといけない。

せっかくなので「祝賀笑い」も取りたいし、

4月の研修旅行の車内で見るシネマ借りておかなければならない。

忙しくてぼろぼろなので、このコメントも誤字だらけだ。

だから、帰りの私鉄とJRの乗り換え駅の間を歩いたことくらいにか了解できませんでした。

投稿: ぼろぼろこぶぎ | 2016年3月17日 (木) 00時19分

こぶぎさん、駅名はもちろん、乗り換えのルートや工房の名前まで当てちゃっててスゲえ。

この記事と関係ないのに「サウルの息子」を見た映画館の名前まで当てちゃってる。

当然、町の名前も正解です!

「ぼろぼろ」はよい子の読者のみなさんには説明するまでもありませんね。わからない人は徒然草を調べてください。

投稿: onigawaragonzou | 2016年3月17日 (木) 23時14分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« なぜ男は長靴を履かないのか? | トップページ | 碩学脱線トーク »