マトリックスのつくだ煮
またまた映画「クラウドアトラス」(2012年公開)のお話。
あいかわらず「クラウドアトラス検証」の日々だが、この映画では、ほとんどの俳優が6つのエピソードの中にすべて登場しているので、一人六役を演じているということになる。
ところが、特殊メイクが凄すぎて、誰だかよくわからない。そのため、画面を注視しなければならないのである。
これがヒドく疲れるのだ。特殊メイクにして誰かわかんなくしちゃっちゃぁ、意味ないんじゃないの?と思ってしまう。
しかし、この映画では同一人物が演じていること自体が大事なのだ。
一人、見たことのある顔の俳優がいた。
「この俳優、どっかで見たなあ」と私。
「あ、思い出した。『マトリックス』だ」と妻。
「『マトリックス』に出てたっけ?」
「クラウドアトラス」は、「マトリックス」と同じ、ウォシャウスキー姉妹が監督しているので、同じ俳優が出ていてもおかしくない。
「『マトリックス』のどこに出てた?」
「ほら、つくだ煮でしょう」
「あ~、つくだ煮かぁ~」
これで理解できた。
「つくだ煮」というのは、映画評論家のおすぎが、「マトリックス」だったか「マトリックスリローディッド」のある場面を評して、
「んんももぉぉぅ~、同じ顔の男がつくだ煮みたいにウジャウジャ出てくるんだからぁ~」
と言っていて、たしかに実際その場面を見ると、同じ顔の男がつくだ煮みたいにウジャウジャ登場していて、その通りだと大爆笑したことがあった。
それ以来、その場面は私たちの間で「マトリックスのつくだ煮」と呼ぶ名場面となった。
さて、その俳優というのは…。
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コメント
今まで世話になったな、兵庫頭(ひょうごのかみ)。
イママデ、イジワルシテ、アイム ソーリー。
これからは心を入れ替えて看護しろよ。
シカラバ、ゴメン。
ああ、兵庫も達者でな。
いや、コイツは外国の生まれだから、これじゃ分からないか。
ヒョーゴ、ウェルビーングでな。
(40年後へ続く)
投稿: 脱走こぶぎ | 2016年3月30日 (水) 09時36分
こぶぎさん、大正解です!
投稿: onigawaragonzou | 2016年3月31日 (木) 02時02分