« 再会!冷泉為恭 | トップページ | 編集者の条件 »

隣の国の選挙運動

このブログ、たとえば前回の記事なんてのは、作品の固有名詞を出していないのだが、読んでいる人は、ワケがわからないのではないだろうか?

はたしてこのブログは読んでいて面白い内容になっているのか?

もはや自分でも皆目見当がつかない。

もっと「意識高い系」の内容にしたほうが、読者にウケるのか?

まあそれはともかく。

さて、隣の国の選挙が終わった。

この国の選挙運動と隣の国の選挙運動は、ずいぶんと違う。

この国では、選挙カーを乗り回して候補者が大声で名前を連呼するというのがお決まりのパターンだが、隣の国ではそのような光景を見たことがない。

いまから7年ほど前の留学中に見たときは、街角で、音楽に合わせて運動員たちが集団で奇妙な踊りを踊っていた。

最初は何だろう?と思って見ていたのだが、それが選挙運動の一環であることを知った。

(あんなやる気のない踊りでは、逆効果なんじゃないだろうか…)

と思うほど、見事にやる気のない踊りをみせていた。

だが、最近はそれもあまり見なくなったのではないだろうか。

その代わり、そこら中のビルに、候補者の顔写真を載せた大きな垂れ幕がぶら下がっていたり、道路のところに横断幕を掲げたりして、アピールしている候補者が多い。

もう一つは、今年の1月の半ばと2月末に隣の国に行った時に経験したことであるが、食堂でみんなで会食をしていると、見知らぬ人が入ってきて、片っ端から名刺を配りだした。

何だろう?と思っていたら、その地区から立候補する候補者が、選挙運動として、そこら中の食堂に入っては名刺を配りまくっていたのである。

いってみれば「どぶ板選挙」である。

隣の国は、そのお国柄とは対照的に、意外にもやかましい選挙運動をやらないのだということを、知ったのである。

…もっともこれらは、私が身近に経験したことに過ぎないので、実際にはもっといろいろな選挙運動のやり方があるのかも知れない。

|

« 再会!冷泉為恭 | トップページ | 編集者の条件 »

ニュース」カテゴリの記事

コメント

なにしろ今日は、日本で言えば「投票日前のラストサンデー」。

選挙運動をしていない訳がない。

まずはS広場。国家的イベントといえば、ここに決まっている。

ん? 何もやってないぞ。

ならば「政治の一丁目一番地」のC路へ。

横断幕は何本かかかっているが、S宗大王像の前のテントは、黄色いリボンのセウォル号関連のものだ。

ならばこの時期、最も人出の多いY島の桜花祝祭へ。なにしろ、ここは「一丁目一番地」どころか、議事堂の真裏だ。

んん? 観衆が取り囲んでいるいるのは、ベテラン演歌歌手の舞台と、ぬるい大道芸くらいしかない。

一体、どうなってんだ。

年度初めの過密スケジュールを縫って、こちとら自腹で、隣の国まで選挙運動を見に来てるんだぞ。

労組の座り込みとか「P政権打倒」みたいな横断幕を広げている人たちは見かけるものの、テレビニュースで見るような選挙運動など、どこにもない。

そのテレビだって、食堂でもホテルでも空港でも、映っているのはドラマ「太陽の末裔」ばかりだ。

それらしいものはせいぜい、候補者ポスターを4面に刷り込んだ選挙啓発用の灯ろうが、S渓川につりさげられていたくらいだった。

いよいよ、最後の望みのS駅前へ行く。選挙演説といえば駅前に決まっているのだ。

おお、拡声器でなんか怒鳴っている。これは演説に違いない。

急いで駆けつけてみると、キリスト教の布教だった。

--------------------------

選挙運動には全く立ち会えなかったが、博物館の展示は見てきた。どうも総選挙より大統領選挙の方が多く紹介されていて、大統領制の国だから、国民の関心もそうなのであろうと思った。

展示会場を出ると、長机の上に平たい機械が並んでいる。カードを入れて液晶画面をタッチして入力するようだ。

これって、日本で試作されている電子投票機そっくりじゃない?

韓国でも電子投票をしているのか??

意を決して、係のお姉さんに話かけてみる。もちろん、オール韓国語である。

聞けば「満足度調査」だそうで、韓国語がわからなければ手伝ってくれるということなので、挑戦してみることにした。

液晶画面に表示された質問の選択肢を指で押すのであるが、性別とか人数とかはともかく、長文の選択肢とかになると、もうわからない。

しかもお姉さんは手伝うと言っておきながら、選択肢をそのまま韓国語で読み上げるだけだ。

ハングルは表音文字だから、こっちだって読めるけど、意味が分からないんだって。

選びあぐねてまごまごしていると、急に画面が終了した。

「残り時間がなくなると、タイムオーバーになるんです」

いかにもせっかちな韓国人らしい仕様だ。

お姉さんがパスワードを打ち込むと、最初の画面に戻った。

「最初からやり直してください。軽く選べばいいんですよ。」

かくして、満足度調査の仮面をかぶった、韓国語テストが繰り返されたのである。

お姉さんのアドバイス通り、よくわからない設問は「1番」を選択して回答を終えた。

最後に尋ねてみた。

「この機械は、本当の選挙でも使うんですか?」

「いえ、この博物館だけで使っています」

投稿: 弾丸こぶぎ | 2016年4月15日 (金) 09時05分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 再会!冷泉為恭 | トップページ | 編集者の条件 »