済州島からのお客さん
4月7日(木)
この4月から、「外国からのお客さんに対応する係」になってしまった。
もっとも、もっぱら韓国からのお客さんへの対応だが。
今日は職場に、済州島からKさんというお客さんが仕事でやって来た。
初めてお会いする方だが、お話を聞いてみると、済州島の職場に移ったのはごく最近のことで、3カ月前まではソウルのHという職場に勤めていたそうだ。で、人事異動で済州島の職場に移ってきたのだという。
ソウルのHという職場には、私がよく知るPさんが勤めている。
「私、Pさんと知り合いです」と言うと、Kさんの顔がとたんにほころんだ。
「彼と知り合いですか」
「ええ」
実はPさんとは数回しか会ったことがないのだが、とてもいい人だったのですぐに親しくなったのだった。
「彼、いい人でしょう」
「ええ、いい人ですね」
「私は彼と3カ月前まで同僚でした。一緒に仕事をして、専門分野は違うけれどとても親しくなったのです」
「そうですか」
「そうだ、一緒に写真撮ってもらってもいいですか?」とKさん。
「かまいませんよ。でもどうしてです?」
「あなたと一緒にいるところを、今からPさんに送るんです」
そういうと、Kさんはスマホを出して、その場にいた同僚に頼んで、Kさんと私のツーショット写真を撮ってもらった。
写真を撮るとすぐに、Kさんはカトク(カカオトーク)で、その写真をPさんに送ったのである。
すると5秒もたたないうちに、ソウルにいるPさんから返事が来たようだった。
「あ、返事が来ました」
二人はどんだけ仲がいいんだ?
「こっちも返事を書きましょう。Pさんに何か伝えたいことがありますか?」
急に言われても、思いつかない。
「韓国でも日本でも、次は必ずお会いしましょう、と書いてください」
KさんがそれをカトクでPさんに送ると、また5秒もたたないうちに返事が来た。
だから二人はどんだけ仲がいいんだ?
Pさんからの返信は、
「昨年、仕事で鬼瓦さんの職場にうかがったとき、鬼瓦さんが出張のためお会いできず残念でした。次は必ずお会いしましょう」
というものだった。
Pさんは私のことを覚えてくれていたみたいで、ホッとした。
私がPさんの名前を出したことで、初対面のKさんと打ち解けて話すことができ、その後の仕事がスムーズに運んだ。
…というか、「世間は狭い」という理論は、韓国でも同じである。
ここでの仕事が無事に終わり、Kさんが次の出張先へと向かう。
「今度ソウルに来たときには、Pさんと3人で飲みましょう。私も月に2回は家族のいるソウルに帰ってますので」
「そうですか。ぜひまたお会いしましょう」
握手をしてお別れした。
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