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最近のストレス解消法

4月24日(日)

すっかり疲れてしまって、今日は一日なにもせずに過ごす。

正確に言えば、なにもしなかったわけではない。

私には変な癖があって、「頼まれてもいない原稿を書くことに没頭する」ことが、ストレス解消法である。

同じ原稿を書くのでも、頼まれた原稿はストレスになるのに、不思議なものである。

今日はその原稿を仕上げ、ある同人誌に「押しかけ投稿」した。

「押しかけ投稿」は、4月に入って2度目である。つまり次回発行の同人誌には、私の原稿が二つも載ることになるのだ。もともと、そういうことが好きな人間なんだな。

最近のもう一つのストレス解消法は、「ラジオ番組でライムスター宇多丸さんが人気邦画を酷評する」音源を聴くことである。

これがじつに痛快である。

今日も、過去のラジオ番組である邦画を酷評している音源を聴いた。ちなみに私はその映画を観ていない。

「すべての台詞、すべてのシーンが記号的表現…… 記号的表現を並べていれば、観客がわかってくれるだろうという、性根の腐ったきった考え方でできてるんです。要は、それらしい台詞を、それらしいテンションで、それらしい音楽と一緒に出すと、観客はそれらしい場面として、受け取ってくれるだろう……

たとえば、ポジティブっぽいこと、それ自体には意味がないんですけど、ポジティブっぽいことを言って、ポジティブっぽい音楽流して、ポジティブっぽいテンションでみんながそうだよねって顔でウケければ、その場面はなんかポジティブっぽいことが起きている場面だっていうことを、観客が受け取るっていうことを、作り手が勝手にやっているわけです。腐りきった、この性根!」

このあたりの表現が、じつに痛快である。

ここまでこき下ろされると、逆に見たくなってしまうから不思議なのだが、実際に見てみると、「時間を返せ!」と後悔するのだろうな。

ここで述べている「ポジティブっぽいことを言って、ポジティブっぽい音楽流して、ポジティブっぽいテンションでみんながそうだよねって顔でウケければ、その場面はなんかポジティブっぽいことが起きている場面だ」という部分。映画にかぎったことではない。仕事にも通じる話である。

宇多丸さんの映画評を聴いて、なるほど、中身がないというのはそういうことなのか、と得心がいったのであった。

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