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人事異動の季節

4月1日(金)

人事異動の季節である。

2年前に「キャリアチェンジ(笑)」してからというもの、「前の職場」と違って卒業生を送り出すことがないから、ほとんど感慨がない。

それでも毎年この時期には、職場では数名の人たちが、人事異動で職場を離れる。

2年間、一緒の部署で仕事をしてきた職員のN係長さんが、異動することになった。

ふだんは、よけいな会話はほとんどしないのだが、最後にNさんが私に言った。

「先生のおかげで、気持ちよく仕事をすることができました」

別に私が何をしたというわけではないが、私は決して職員さんに決してキツくあたったりはしないし、基本的には職員さんに迷惑をかけないように仕事をするように心掛けているだけであった。

しかしあの息苦しいようなうちの職場で、気持ちよく仕事ができたという感想を持てるのは、そうあることではない。

何よりNさん自身が仕事ができる人だったので、気持ちよく仕事ができたのは、むしろこっちの方であった。

いつも思うことだが、職員は実によく同僚を見ている。

こっちが本気で仕事に取り組んでいることがわかれば協力を惜しまないし、こっちがいい加減にやっていると、それなりにしか対応してもらえない。

自分に置き換えてみてもそうである。

自分が信頼している人に対しては真剣に応えるが、そうでない人にはいい加減に応える。

人間とは、まことに単純な生き物である。

さて、4月からどうなることやら。

新しく一緒に仕事をする人たちとは、ゼロベースから信頼関係を築いていかなければならない。ガバナンスのセルフ・マネジメントをイノベーションしていくことがワーク・ライフバランスのために必要である。

…というか、カタカナをやたら使うヤツは信用できない。

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