長い一日の続き
5月21日(土)
「長い一日」は、翌日も続く。
午前中早くに仕事を済ませたあと、今度は「前の前の勤務地」に移動する。
前の前の職場の同僚のKさん、そしてこぶぎさんとお昼を食べながら、あれこれとお話しする。
最近、こぶぎさんからのコメントが少ないのは、ひどく忙しくて気が急いているからだという。それに、コメントを書いてはみたものの、とても公開できるようなものではないものが多く、ボツにしてしまっているのだという。
紙の切れ端に殴り書きしているメモがあった。
「あ、これ、今日喋ろうと思っていたこと」
なんと!こぶぎさんは、今日喋ろうと思っていたことを、箇条書きでメモしてきたというのだ!
ラジオパーソナリティーか!
1時間半ほど喋ったあと、二人とお別れして、今度は隣県に向かう。
隣県に出向している「同い年の盟友Uさん」に誘われて、「製鉄復元実験」の現場に行くことにしたのである。
「新幹線のとまる駅」まで車で迎えに来てもらい、そこから30分ほど山のほうに行ったところに、製鉄復元実験の現場がある。
映画「もののけ姫」に出てくるような製鉄の方法の復元をめざして、毎週の土日、有志が集まって製鉄復元実験をおこなっているのだという。
私も少しだけお手伝いさせてもらったが、初めて体験することばかりで、実に面白く、かつ根気のいる作業であることがわかった。
炉の中に砂鉄と石炭を交互に入れながら、ひたすら鉄が生成されるのを待つ。
「この炎を見ているとねえ、やめられなくなるんだよ」
「むらげ」と呼ばれる、操業をとりしきるリーダーの方はおっしゃった。
夕方5時近くまでこの場所で過ごし、ふたたびUさんの車で「新幹線のとまる駅」まで戻る。
車中、Uさんが語る家族話に笑い転げる。地元のハーフマラソン大会に参加したUさんが、ゴール手前3㎞のところで時間切れとなりバスに乗せられたのだが、そのことを知らないご家族が、ゴール手前2㎞のところで来るはずのないUさんのことをずっと待っていた、という話などは、私よりも自虐ネタである。
いっそ、Uさんがブログを始めた方がいいんじゃないか?
そうこうしているうちに駅に着き、「それじゃあまた」とお別れした。
新幹線の中では、あまりに疲れて爆睡した。
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コメント
慣れない作業お疲れ様でした。後日談。あのあと車に戻ったらY君からメールが。炉の奥から更に鉄が取れました!ダッシュで戻ると既に200gの銀色の塊!瞬間見逃しました笑。刀子は無理だけど鉄鏃くらいは作れるとのこと。写真送る。またいつか。
投稿: A.U | 2016年5月23日 (月) 08時10分
写真ありがとう。ということは、もう少しだけあの場にいたら、なお決定的瞬間が見られたということですね。まことに惜しい!
投稿: onigawaragonzou | 2016年5月24日 (火) 01時52分