歌のないにっぽんのメロディー
(オープニング、「赤とんぼ」のメロディー)
歌に思い出が寄りそい、思い出に歌は語りかけ、そのようにして歳月は静かに流れてゆきます。みなさまこんばんは。お心豊かにご無事な毎日でしょうか。「にっぽんのメロディー」です。
今日は、東京都文京区千駄木にお住まいの、「元福岡のコバヤシ」さんからのおたよりをご紹介いたします。
「ゴキブリネタ好評につき、後日談を報告します。
金曜の夜の死闘の後、博多に一時遠征、月曜に帰京後改めて敵の動向を窺えば、一匹の侵入を発見、すかさず火器(丸めた新聞)により敵を殺傷、2日間の小康状態を経て水曜に帰宅すれば敵兵一匹を発見、一旦は見逃し風呂場に行けば少年兵一匹を発見、手榴弾(風呂の椅子)を投げつけ瀕死の状態に追い込むも風呂桶下に逃げ込み死体は確認出来ず、最初に目撃した敵兵の動向を気にしつつ寝床に入り、まさかこちらの本拠地には侵入しまいとの疑念を抱きつつ頭の横の本の影を窺えば何と大胆不敵にも敵兵が…、再度追い詰めるも残念ながらまたもや逃げられ失意の内に再び風呂の状況を窺いに風呂の戸開ければ、なんと少年落下傘部隊が(ゴキブリが戸の上から落ちてきた)…、あまりの恐ろしさに「うぉお~」と絶叫、しかし、ここで怯んでは敵の思う壺と勇気を振り絞り敵に立ち向かうも、残念ながら逃げられてしまい、再び寝床に戻れば最初に逃げられた敵兵が油断して出て来ており、すかさず攻撃を仕掛け何とか殲滅、結局、戦いは二勝一敗の戦績、しかし、この数日間にこちらは すっかり疲弊、武力(丸めた新聞)のみによる戦いに限界を感じ、本日ついに化学兵器(コンバット+ゴキブリホイホイ)の導入を決断(ここでベトナム戦争における枯れ葉剤を思い浮かべるのは私だけであろうか…)し武器商(薬屋)より購入し戦地の要所に配置…それにしても、この戦いは何時までも続くのか、嗚呼、愚かなる人類はこの何時終わらぬかわからぬ恐怖についに大量破壊兵器=核兵器(ここではバルサン)を導入してしまうのかと、何故かゴキブリとの戦いから世界の情勢に思いを馳せる自分がいた次第。
世界の平和を祈りつつ今日も眠りにつくのでした…
では、また。ゴキ元よう~~~~
疲労と酔いで妄想が広がるコバヤシでした」
ご自宅にあらわれたゴキブリとの死闘を、人間同士の愚かしい戦争になぞらえる、新しい戦記文学の誕生を思わせるおたよりでございました。
(エンディング、「赤とんぼ」のメロディー)
「殺す手はよりどりみどりごきかぶり」 アーサー・ビナード
スーパーや薬屋さんに行きますと、実にさまざまなゴキブリ退治の道具が並んでおります。それを見ているだけでも、ゴキブリ退治にあれこれと思いをめぐらせてしまうものでございます。
ゴキブリはそもそも「ごきかぶり」と呼ぶのが正しく、それがあるとき、誤植によってゴキブリと呼ばれるようになったそうでございます。ゴキブリという呼び方が定着したのは、その語感から来るふてぶてしさが、呼び名にピッタリだったからではないかと、思えてなりません。
殺す手はよりどりみどりごきかぶり
ゴキブリのいない平穏な夜になりますように。
おやすみなさい。
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