Iさんの引退
8月3日(水)
定期的に送られてくる会報で、Iさんが一線を退くことを知った。
市井の会が結成して30年を無事に迎えられたことを機に、会報や会誌の編集担当を引退なさるという。
傘寿を越えられたとはいえ、まだまだお元気なだけに、残念である。
Iさんについては、このブログで何度も書いたことがある。私にとっては人生の大先輩である。前の勤務地にいたころ、Iさんとともにいろいろなところに出かけていって調査したことは、私の人生の糧となった。
今年6月、会誌が30号を迎えるということで、勝手にお祝いする意味で2本の原稿を書いて「押しかけ投稿」したのだが、結果的にはIさんのこれまでの労をねぎらうための原稿ともなった。
私にとっても、ちょうどよい区切りである。
送られてきた会報によれば、これからの会誌の編集方針はガラリと変わり、投稿規程がかなり厳格になるのだという。原稿を半年近く前までに送らなければいけないとか、立派な先生方による厳正な審査を経なければならないとか。
私のように、思いつきで書いた原稿を「押しかけ投稿」してくるようなことがないようにするためなのだろう。私のせいで、投稿規程が厳しくなってしまったのではないかと、深く反省した。
ただ私は、市井の会の自由な雰囲気が好きだった。その自由な雰囲気に甘えて、Iさんに無理を言って、何度か原稿を載せてもらったのだった。
あの会報や会誌は、Iさんの人柄そのものだったのではないだろうか、とあらためて思う。
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