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トラブルシューター

8月13日(土)

人は私を「トラブルシューター」と呼ぶ。

とにかく私の周りでは、トラブルがよく起こる。

私がそういうトラブルを引き寄せる力を持っているからだろう。

自分自身がトラブルの火種を作ることもある。

そのトラブルを、一つ一つ解決していくことで、人生の大半の時間を使ってしまうのだ。

たとえばいま、職場の広報誌の編集担当をしているのだが、なぜか私が担当する号にかぎって、さまざまなトラブルが起こる。

まず、依頼した原稿が締め切りを大幅に過ぎても来ない。

「先生、お一人まだ原稿が来ません。もう入稿ギリギリです!このままでは穴が空いてしまいます!」

長年、広報誌の編集の実務をやっているXさんが、困った様子でやって来た。

「わかりました。なんとかしましょう」

私が代わりの原稿を1日で書いた。

図版に関するトラブルも多い。

最近は、図版を掲載する際に権利所有者が使用料を取るケースが増えてきた。

あるところから、図版1点2万円という使用料が提示された。

「先生、2万円も使用料を支払えません!」

「わかりました。なんとかしましょう」

使用料のかからない、代替の図版を探し出して差し替えた。

さらに、掲載すべき写真を受け取るのに時間がかかる、というケースもある。

「先生、所蔵先から写真が送られてくるのが1カ月後になるそうです。1カ月後に受け取ったとしても、刊行後になってしまうので、絶対に間に合いません!」

数々の図版に関するトラブルも、あと1点で解決、というところで、最大のピンチを迎えた。

万事休すか?

「ひとつだけ、手があります」とXさん。

「なんです?」

「実際に所蔵者のところに行って、自分で写真を撮ってくるという方法です。ただ、今週中にそれをしないと時間的にはアウトです!」

「わかりました。なんとかしましょう」

…ということで今日、休日にもかかわらず、急遽その所蔵者のところに行って、写真を撮ってきた。

「長いこと編集作業をしていますけれど、原稿の心配やら図版の手配やらで、これほど面倒な号は初めてです」とXさん。「何しろ、次から次へと問題が起こるんですから」

「それは、私がトラブルを引き寄せる人間だからですよ。昔からそうです。でも今まで何とか解決してきましたから、たぶん大丈夫ですよ」と私。

「そうなんですか。少し安心しました」とXさん。

…とは言ってみたものの、本当に万事解決するのか、今回ばかりはわからない。

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