謎の研究会
9月3日(土)
職場で、私がかかわった小さなイベントが開催中である。
今日はそのイベント解説を私が担当することになっていたので、休日出勤である。
(こんなマニアックなイベント解説なんて、誰も聞きに来ないんじゃないかな…?)
と思っていたら、なんと20人くらいのお客さんがイベント解説を聞きに来てくれた。
予定していた30分の解説を10分ほどオーバーして終えると、私より少し若い感じの男性が話しかけてきた。
「あのう…、とても興味深く聞かせていただきました」
「ありがとうとざいます」
「じつは私、下水研究会というところに属しておりまして、今日はこのイベントがあるというので、ぜひ聞きに来たいと思っておりました」
「げすい研究会ですか?」
「ええ」
私は驚いた。なぜならこのイベントと下水とは、何の関わりもなかったからだ。
「つかぬことをおうかがいしますが、なんでまた下水研究会の方がこのイベントに関心を持たれたんですか?」
「それと言いますのも…」
かくかくしかじか、とその方は説明した。
「なるほど、そういうことだったんですか。そういう関係があるとは、恥ずかしながら知りませんでした。そうとは知らず、全然関係のないお話ばかりして申し訳ありませんでした」
「いえ、十分に参考になりました。ありがとうございました」
…というか、私にとっては下水研究会のほうが気になって仕方がない。うちのイベントよりも、よっぽどマニアックである。
たまにこういうことがあるからこの仕事はおもしろい。
いつも思うことなのだが、「マニアックである」ということは、決して閉じた世界であることを意味しない。
マニアを突きつめれば、別のマニアに行き着くのだ。そしてそれがシナプスのようにつながり、大きなネットワークを形成していく。
物事を突きつめれば突きつめるほど、世界は広がっていくのである。
…さて、この小さなイベントと下水との関係。これを解き明かした人がいたとすれば、よっぽどのマニアである。
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コメント
おかあさん、あのおじさんたち、昔の人がどうやってう○こを処理するのか話してるよ。
大きな声を出すんじゃありません。ほら、こっちを見てるでしょ。何も聞いてないように演技しき。
投稿: 知らんぷりこぶぎ | 2016年9月 4日 (日) 08時39分